中高年齢者における高強度筋力トレーニングの効果とその意義
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.14 Vol.14】
60歳代の女性に8週間にわたる最大努力での肘関節の等尺性筋力トレーニングを負荷して,発揮筋力の変化について検討した.トレーニング期間終了後,屈曲および伸展での等尺性最大筋力に増大が認められた.老化にともなう筋力の低下は,Fast-Twitch Type運動単位の機能が選択的に低下することによるものと考えられている.したがって,本研究で用いたトレーニング強度は,筋力発揮に関与するFast‐Twitch Type運動単位の機能を回復するのに十分であったことから,トレーニングにより筋力の増大(すなわち,老化にともなう筋力低下の抑制)が認められたと推察される.
「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 石原昭彦, 田口貞善 |
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大学・機関名 | 京都大学 |
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