幼児・学童気管支喘息患者が発作を予防しながら運動を行うためのガイドラインの作成
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.14 Vol.14】
運動誘発性喘息は,小児喘息患者におこりやすく,重症患者ほど発作の程度は強く,長引きやすい.しかし,喘息を持つ小児にとっても,運動は楽しみであり,成長,発達にとっても必要欠くべからざるものである.したがって,運動誘発性喘息を予防することは大切である.われわれはどの程度の運動が可能か,薬物による予防法はどの程度可能か,などを検討した.
対象は国立小児病院アレルギー科受診中の喘息患者である.METSが6以上の中等度以上の運動強度でも4分以内であれば発作をおこりにくかった.インタール液®吸入1時間後の運動では,喘息発作は明らかに抑制されたが,4時間,8時間後では抑制効果は弱かった.メプチン®の吸入液では4時間および8時間後でも抑制効果は期待できたが,効果は減弱した.当科で行っている親子体操は,負荷量やピークフロー値の変化からみて適度な運動量と考えられた.加圧環境下(1.3atm)では喘息患者の呼吸機能は改善傾向にあった.
「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
対象は国立小児病院アレルギー科受診中の喘息患者である.METSが6以上の中等度以上の運動強度でも4分以内であれば発作をおこりにくかった.インタール液®吸入1時間後の運動では,喘息発作は明らかに抑制されたが,4時間,8時間後では抑制効果は弱かった.メプチン®の吸入液では4時間および8時間後でも抑制効果は期待できたが,効果は減弱した.当科で行っている親子体操は,負荷量やピークフロー値の変化からみて適度な運動量と考えられた.加圧環境下(1.3atm)では喘息患者の呼吸機能は改善傾向にあった.
「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 飯倉洋治, 小幡俊彦 |
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大学・機関名 | 国立小児病院 |
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