信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF コンタクトスポーツにおけるマウスプロテクター装着による咬合拳上が全身の運動能力に与える影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.15 Vol.15

 コンタクトスポーツなどにおいて,マウスプロテクターを口腔内に装着するということは,少なからずとも咬合が挙上されることになり,顎口腔系の保護の他に,運動能力への影響が問題となることが推測される.そこで,運動選手として非常に重要な,平衡機能を重心動揺分析装置を用いて,装着時の平衡機能への影響について検討するとともに,全身の筋力の活動量にも影響するものと考え,筋力訓練測定装置を用いて,全身の筋力のうち上下肢の肘関節,膝関節の伸展時および屈曲時の筋力に及ぼす影響について検討を行ったところ,各被験者ともに,咬頭嵌合位に比較して,マウスプロテクター装着時,すなわち咬合挙上量2mmの時に,重心動揺軌跡の減少傾向がみられた.また,上下肢の伸展時,屈曲時に筋力の増加傾向がみられた.

「デサントスポーツ科学」第15巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 石上恵一, 武田友孝, 島田淳, 月村直樹
大学・機関名 日本大学

キーワード

コンタクトスポーツマウスプロテクター顎口腔系の保護運動能力平衡機能筋力