前十字靭帯損傷膝における術後筋力回復に伴うスポーツパフォーマンスの獲得に関する研究
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.16 Vol.16】
膝前十字靱帯(ACL)損傷は,スポーツパフォーマンスに大きな影響をもたらすがゆえに,スポーツ外傷では最も注目されている疾患のひとつである.本研究ではACL再建手術後の,スポーツレベル別の筋力回復と可能になるスポーツパフォーマンスの関係を明確にすることを目的とした.
ACL損傷で手術を受けた選手を4つのグループ(A〜D)に分けた.手術前の筋力はグループAが最も高く,スポーツレベルが下がるに従って小さくなり,グループDが最小であった.手術後の筋力の回復は同様にグループAが最も高く,グループDが最も低かった.患側は健側の約80%まで回復した.
筋力とスポーツパフォーマンスの関係をみると,ジョギングでは男女ともに体重比の60%以上,フルスクワットからの患側での立ち上がりは男性で体重比の80%以上,女性で70%以上,ダッシュは男性で体重比の80%以上,女性で70%以上,患側ジャンプは男性で体重比の110%以上,女性で100%以上あれば問題なく行えると考えられた.
「デサントスポーツ科学」第16巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
ACL損傷で手術を受けた選手を4つのグループ(A〜D)に分けた.手術前の筋力はグループAが最も高く,スポーツレベルが下がるに従って小さくなり,グループDが最小であった.手術後の筋力の回復は同様にグループAが最も高く,グループDが最も低かった.患側は健側の約80%まで回復した.
筋力とスポーツパフォーマンスの関係をみると,ジョギングでは男女ともに体重比の60%以上,フルスクワットからの患側での立ち上がりは男性で体重比の80%以上,女性で70%以上,ダッシュは男性で体重比の80%以上,女性で70%以上,患側ジャンプは男性で体重比の110%以上,女性で100%以上あれば問題なく行えると考えられた.
「デサントスポーツ科学」第16巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 浦辺幸夫*1, 小林寛和*2, 越智光夫*1 |
---|---|
大学・機関名 | *1 広島大学, *2 財団法人スポーツ医・科学研究所 |
キーワード