運動時の衣服環境が皮膚温のゆらぎにおよぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.17 Vol.17】
スポーツウェアの着用形態と運動が皮膚温のゆらぎにおよぼす影響を,皮膚温の周波数解析よって検討した.環境温度25.0℃,水蒸気圧14.3mmHgの一定の人工気候室内で,15人の健康な女性が,自転車エルゴメータによる10分間の運動をともなった着用実験を行った.
すべての実験において,皮膚温ゆらぎのパワースペクトルピークが低周波数帯域で観察された.これらのピークの強度は運動前より運動後に高くなり,額や下腕での結果に比べ,とくに手の甲において顕著であった.また,衣服による体表面の被覆面積が少ないときには,低周波数帯域の強度がわずかに増加した,これらの結果は,運動や少し涼しい環境条件による体温調節活動の増加を示したものである.こうした自律神経機能の変化の影響が感覚での評価にも現れたと考えられる.
「デサントスポーツ科学」第17巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
すべての実験において,皮膚温ゆらぎのパワースペクトルピークが低周波数帯域で観察された.これらのピークの強度は運動前より運動後に高くなり,額や下腕での結果に比べ,とくに手の甲において顕著であった.また,衣服による体表面の被覆面積が少ないときには,低周波数帯域の強度がわずかに増加した,これらの結果は,運動や少し涼しい環境条件による体温調節活動の増加を示したものである.こうした自律神経機能の変化の影響が感覚での評価にも現れたと考えられる.
「デサントスポーツ科学」第17巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 菅井清美*1, 鎮西恒雄*2 |
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大学・機関名 | *1 県立新潟女子短期大学, *2 東京大学 |
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