信州大学 繊維学部技術データベース

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PDF オフィスワーク中心のエグゼクティブの健康増進法

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.17 Vol.17

 能動的に運動をする余裕のない多くの現代人,とくにオフィスワークが中心になっており,能動的な運動を行う余裕のないエグゼクティブのような,日常生活の中で身体活動度が低下している現代人の健康増進を目的として,横臥位休息時に下肢骨格筋に連続的にプログラムされた電気刺激等の刺激を与えて下肢運動をさせることにより,下肢骨格筋の有酸素的持久力の増加,ならびに静脈還流量の増加,心拍出量の増加により心肺機能の増進を図る方法の開発を目指し本研究を行った.まず,犬を用いた動物実験で,下肢骨格筋を適正な刺激方法と刺激条件で刺激し,不随意的に能動的に運動させることにより,多くの例で,全身血圧の上昇,心拍数の増加,左心室収縮期末圧の上昇,血中カテコールアミンの増加,下肢静脈圧の上昇など,循環動態パラメータは,循環機能充進を示した.
 次に,健康なボランティアを対象に,横になったまま,ゴムバンドのついた特殊な靴を両足に履かせ,下肢運動を行わせた結果,最小血圧は増加せずに,最大血圧,平均血圧,心拍数は有意に増加した,したがって,下肢運動は下肢骨格筋力および心肺機能の増進に有効な方法であった.

「デサントスポーツ科学」第17巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 管弘之, 高木都, 松原広巳, 荒木淳一
大学・機関名 岡山大学

キーワード

オフィスワークエグゼクティブ電気刺激下肢運動