信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 減量トレーニングが若年肥満者の耐糖能に及ぼす影響

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.21 Vol.21

 若年肥満者を対象に,5回/週,1回1時間の乳酸性閾値(LT)強度の自転車運動によるトレーニングを6週間行ない,身体組成,体力とともに,Bergman et al.の提案したミニマルモデルで評価したインスリン感受性(SI)とグルコース感受性(SG)が改善するかどうかを検討した.トレーニング前後の体重,体脂肪率(%fat)は有意な変化がなかった.トレーニング後に最大酸素摂取量(VO₂max)は有意に上昇し,有酸素性作業能についてはトレーニング効果が認められた.しかしながら,SIおよびSGのいずれもトレーニングによる有意な変化を示さなかった.我々の研究室では既に非肥満者に同一トレーニングを行ない,両パラメータに有意な上昇をみており,本研究結果は肥満者の耐糖能に対するトレーナビリティが一般人に比べて劣ることを示唆している.

「デサントスポーツ科学」第21巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 島本英樹*1,浅野喬*1,道下竜馬*1,西田裕一郎*1,徳山薫平*2,桧垣靖樹*3,清永明*1,進藤宗洋*1,田中宏暁*1
大学・機関名 *1 福岡大学,*2 筑波大学,*3 佐賀医科大学

キーワード

若年肥満者自転車運動ミニマルモデルインスリン感受性グルコース 感受性