スポーツウェアの色彩に対する競技観戦者の印象評価の数量化とその応用

　本研究では，サッカーのユニフォームに注目し，競技を見る側の視点から，ユニフォームの色から受ける印象について考察した．
　具体的には，アンケート調査と映像評価実験によって，見る側がユニフォームに注目するかどうかを調べた．また，実際の競技映像のテレビ観戦状況と同じような状況を設定したり，ユニフォームの色を変えた静止画像を用いて，見る側の印象を評価視感実験を行った．
　それらの結果，アンケート調査と映像評価実験の結果の比較から，実際の映像になるとユニフォームが注目されることがわかった．また印象評価実験では，観戦者は，「さわやかさ」，「区別のしやすさ」，「かっこよさ」の3つの因子で評価していることがわかった．ユニフォームの色の組合せでは，「区別のしやすさ｣は輝度差と色差と関連があることもわかった．
　さらに，印象評価の応用として，先行研究の成果も踏まえて，印象評価のためのコンピュータシステムを構築した．

「デサントスポーツ科学」第28巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団

研究者名	佐藤哲也
大学・機関名	京都工芸繊維大学

キーワード

サッカーのユニフォーム、見る側、色、視感実験、輝度差、色差

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