信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 非定常流体力の積極利用に関するスポーツ流体工学的研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.28 Vol.28

 本研究の目的は,非定常性によって生成される流体力の寄与を定量的に明らかにし,スポーツ流体工学をもう一段階高みに引き上げることである.今回は,ラグビーボールの飛翔を研究例として,報告する.3種類のキックに関して,風洞実験をした.長軸周りに回転するタッチキック,短軸周りに回転するゴールキック,ほぼ無回転のハイパントである.これらの飛翔を模擬した風洞実験を行うため,ボール内部にモーター等を挿入し,短軸および長軸周りに回転するラグビーボール模型を制作した.これらにより,回転するラグビーボールに働く非定常流体力を計測した.計測した空気力に基づき,3種類のキックの飛翔軌跡を計算した.さらに,遺伝的アルゴリズムを応用した最適化により,3種のキックそれぞれの最適なキックの特徴を明らかにした.

「デサントスポーツ科学」第28巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 瀬尾和哉
大学・機関名 山形大学

キーワード

スポーツ流体工学ラグビーボール風洞実験