信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 有酸素運動トレーニングが活動筋の酸素供給と消費のバランスに及ぼす効果

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.34 Vol.34

 要旨

 時間分解・近赤外分光装置を用いて,活動筋の複数部位における脱酸素化ヘモグロビン+ミオグロビン(HHb)を計測し,有酸素運動トレーニングが活動筋の酸素供給と消費のバランスに及ぼす効果を考察した.ランプ負荷運動において,外側広筋,大腿直筋,および内側広筋のHHbは,運動強度の増加に伴ってシグモイド状に増加した.同じ運動強度では大腿直筋のHHbが他の筋肉に比べてより低い値を示した.大腿筋の3部位においてHHbの空間的な不均一性が認められたが,有酸素運動トレーニング者と非トレーニング者の間には有意な差はなかった.有酸素運動トレーニング者における単位筋活動あたりのHHb空間不均一性は,非トレーニング者に比べてより高いことが示された.有酸素運動トレーニング者では,動員される活動筋毛細血管と筋細胞の間の酸素分圧差が非トレーニング者に比べてより大きいので,上記の空間的不均一性が改善されなかった可能性も示唆さ

「デサントスポーツ科学」第34巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 古賀俊策*1,福場良之*2,西保岳*3,近藤徳彦*4,福岡義之*5
大学・機関名 *1 神戸芸術工科大学・大学院,*2 県立広島大学,*3 筑波大学,*4 神戸大学,*5 同志社大学

キーワード

脱酵素化ヘモグロビン+ミオグロビン(HHb)有酸素運動ランプ負荷運動