信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 知的障害アスリートにおけるスポーツ外傷・障害,疾病調査

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.47 Vol.47

 要旨

  [背 景]知的障害を有するアスリートを対象としたスポーツ外傷・障害,疾病の調査はほとんど行われていない.本研究は,スペシャルオリンピックスアスリートにおけるスポーツ外傷・障害,疾病の発生率と特徴を明らかにすることを目的とした.[方 法]2024年第8回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲームおよび2025 年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・トリノに参加したアスリート総計503名,アスリートと一緒にスポー ツを行うユニファイドパートナー(健常者)総計30 名を対象とし,スポーツ外傷・障害,疾病の発生件数,1000Athlete-daysあたりの発生率,発生の機序や様式などを調査した.[結 果]調査期間中(ナショナルゲーム6 日間,ワール ドゲーム7 日間)に合計31 件の外傷と疾病(Anycomplaint)が発生した.1000Athlete-days あたりの発生率はナショナルゲーム9.6,ワールドゲームのアスリートで93.8,ユニファイドパートナーで83.3であった.そのうち,スポーツ活動を中止せざるを得ないTime-lossの外傷と疾病はナショナルゲームで2 件(2.1/1000 Athlete-days ),ワールドゲームで4件(21.7/1000 Athlete-days)発生し,いずれもアスリートのみあった.Time-loss以外の外傷と疾病では,発生機序や臨床所見が不明確な訴え,気分・感情障害や既往症の悪化も確認された.[結 論]知的障害アスリートにおけるスポーツ外傷・障害,疾病は,重症例から既往歴の悪化まで多岐にわたった.

 「デサントスポーツ科学」 第47巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 染谷由希*1, 塩田有規*1, 髙澤祐治*1, 和田武久*2
大学・機関名 *1 順天堂大学, *2 スペシャルオリンピックス日本

キーワード

スポーツ外傷・障害 知的障害 スペシャルオリンピックス 疫学調査