信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 発育期の子どもにおける運動制御の正確性と運動単位活動との関連

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.45 Vol.45

 要旨

 子どもは大人と比較して力発揮の正確性が劣ることが知られているが,筋収縮を行うための指令を伝達している運動単位(Motor unit,以下MU)の活動特性については十分に理解されていない.本研究は,子どもにおける力発揮の正確性とMU活動の特徴について明らかにすることを目的とした.6 歳から12 歳の子ども18 名と健康な大人18名が,等尺性最大膝伸展筋力(Maximal voluntary contraction,以下MVC) と50% MVCまでのランプアップ(徐々に発揮筋力を増加させる) 課題を実施した.外側広筋より運動中の高密度表面筋電図を収集し,個々のMU活動に分解した.結果より,子どもは大人と比較して発揮筋力の増加時に力発揮の正確性が有意に低かった(p<0.001).MU活動について,子どもは大人と比較して有意に高いMUの発火頻度(Firing rate,以下FR)を示し(p<0.05),全ての動員閾値(Recruitment threshold,以下RT) のMUにおいて同様の傾向

 「デサントスポーツ科学」 第45巻/公益財団法人石本記念デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 奥平柾道*1, 廣野哲也*2, 竹田良祐*3, 渡邊航平*3
大学・機関名 *1 岩手大学・中京大学, *2 京都大学大学院, *3 中京大学

キーワード

力の正確性発火頻度高密度表面筋電図デコンポジション外側広筋