信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 血流制限を併用したレジスタンストレーニング:低酸素環境との比較および相乗効果の検討

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.42 Vol.42

 要旨

 血流制限を併用することにより,骨格筋へのトレーニング負荷が増強することが明らかにされているが,低酸素環境下のトレーニングにおいてもの筋肥大効果が増強することも報告されている.本研究では,血流制限を併用した運動と低酸素下の運動の効果を比較し,さらに相乗効果を調べるため,超低強度負荷を用いた右下腿三頭筋におけるレジスタンストレーニングを,コントロール,血流制限,低酸素および両者併用の4条件を用いて4 週間施行し,それらの効果の差異について,成長ホルモンの応答および筋力・筋量の変化から検討した.トレーニング期間前における単回の運動前後の成長ホルモンの応答には,増加傾向は見られたが有意ではなく,トレーニング後には,さらに鈍くなる傾向が認められ,条件間の差はみられなかった.一方,筋力は,トレーニング後に顕著に増加し,条件間の差異は認められなかった.本研究プロトコールでは,トレーニング効果において,血流制限や低酸素環境の上乗せ効果および併用効果がないことが示された.

 「デサントスポーツ科学」 第42巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 沖田孝一*1, 森田憲輝*2
大学・機関名 *1 北翔大学, * 2 北海道教育大学

キーワード

血流制限低酸素骨格筋トレーニング成長ホルモン