筋の遅筋線維および速筋線維の機能を考慮した筋の疲労・回復予測モデル
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.40 Vol.40】
要旨
本研究では,筋の遅筋線維および速筋線維の疲労特性を考慮した筋疲労予測モデルを提案した.提案モデルでは,既存の筋疲労モデルでは考慮されていなかった筋の遅筋,速筋のそれぞれの疲労,回復特性を考えることで,それぞれの筋線維ごとに疲労の状態変化を予測する.本研究では,最大随意収縮時(MVC)の筋肉の疲労の変化だけでなく,任意の出力(MVC の約20%, 30%, 40%)を維持可能な時間も推定する.提案モデルの有効性を検証するために実験を行い,対象者ごとに異なる疲労特性をモデルで表現したパラメータを決定し,実験参加者ごとに任意の出力を維持することができる時間を予測して,測定結果との比較を行った.その結果,既存のモデルでは予測するのが困難であった,遅筋の活動が主体となる低出力時での疲労予測を行うことが可能となり,予測結果と測定結果はよく一致していることが確認できた.
「デサントスポーツ科学」 第40巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
本研究では,筋の遅筋線維および速筋線維の疲労特性を考慮した筋疲労予測モデルを提案した.提案モデルでは,既存の筋疲労モデルでは考慮されていなかった筋の遅筋,速筋のそれぞれの疲労,回復特性を考えることで,それぞれの筋線維ごとに疲労の状態変化を予測する.本研究では,最大随意収縮時(MVC)の筋肉の疲労の変化だけでなく,任意の出力(MVC の約20%, 30%, 40%)を維持可能な時間も推定する.提案モデルの有効性を検証するために実験を行い,対象者ごとに異なる疲労特性をモデルで表現したパラメータを決定し,実験参加者ごとに任意の出力を維持することができる時間を予測して,測定結果との比較を行った.その結果,既存のモデルでは予測するのが困難であった,遅筋の活動が主体となる低出力時での疲労予測を行うことが可能となり,予測結果と測定結果はよく一致していることが確認できた.
「デサントスポーツ科学」 第40巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 西田勇 |
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大学・機関名 | 神戸大学大学院 |
キーワード