膝囲への衣服圧が下肢のむくみに及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.40 Vol.40】
要旨
下肢むくみ対策用アパレル製品の膝囲への圧力設計のための基礎とすることを目的とし,健康な成人女性を対象に立位時および軽運動時の膝囲への圧迫強度が下肢のむくみ量およびむくみ感へ及ぼす影響について明らかにするため,2 種の実験を実施した.実験A では,20 分間の立位時において膝囲圧迫10, 20, 30, 40mmHg 及びカフなしの5 条件を比較し,実験B では,20, 40mmHgの膝囲圧迫及びカフなしの3 条件で20 分間の軽運動を行い,圧迫開放後の立位20 分間を比較した.その結果,立位時の足部容積はカフなし,40mmHg と比較して10, 20, 30mmHg で,軽運動時の下腿・足部容積はカフなしと比較して20mmHg で減少傾向が示され,40mmHg と比較して20mmHg で有意に減少した(p<0.05).立位時のむくみ感は,足部容積と同様に,カフなし及び40mmHg で増加傾向が示された.立位時および軽運動時の膝囲への圧迫は,40mmHg 未満の強度とし,膝囲への適度な圧迫は,下腿・足部容積の増加を抑制させることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第40巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
下肢むくみ対策用アパレル製品の膝囲への圧力設計のための基礎とすることを目的とし,健康な成人女性を対象に立位時および軽運動時の膝囲への圧迫強度が下肢のむくみ量およびむくみ感へ及ぼす影響について明らかにするため,2 種の実験を実施した.実験A では,20 分間の立位時において膝囲圧迫10, 20, 30, 40mmHg 及びカフなしの5 条件を比較し,実験B では,20, 40mmHgの膝囲圧迫及びカフなしの3 条件で20 分間の軽運動を行い,圧迫開放後の立位20 分間を比較した.その結果,立位時の足部容積はカフなし,40mmHg と比較して10, 20, 30mmHg で,軽運動時の下腿・足部容積はカフなしと比較して20mmHg で減少傾向が示され,40mmHg と比較して20mmHg で有意に減少した(p<0.05).立位時のむくみ感は,足部容積と同様に,カフなし及び40mmHg で増加傾向が示された.立位時および軽運動時の膝囲への圧迫は,40mmHg 未満の強度とし,膝囲への適度な圧迫は,下腿・足部容積の増加を抑制させることが示唆された.
「デサントスポーツ科学」 第40巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 傳法谷郁乃*1,小柴朋子*2,田村照子*2 |
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大学・機関名 | *1神奈川大学, *2文化学園大学 |
キーワード