レジスタンストレーニングが骨格筋ミトコンドリアに及ぼす影響
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.38 Vol.38】
要旨
運動は骨格筋ミトコンドリアの量を増加させるだけではなく,質的な変化をもたらす可能性が近年の研究により示唆されている.本研究では,ラットを実験動物として用いた電気刺激モデルを採用し,レジスタンストレーニングが骨格筋のミトコンドリアに及ぼす影響について検討することを目的とした.4週間のトレーニングによって,ミトコンドリアの融合に関与する mitofusin 2(Mfn2)および optic atrophy 1(Opa1)タンパク質量が有意に増加した一方で,ミトコンドリアの分裂に関与する fission protein 1(Fis1)および dynamin related protein1(Drp)1タンパク質量に変化はみられなかった.これらの結果は,レジスタンストレーニングは骨格筋ミトコンドリアの融合を促進し,その機能を高める可能性を示唆している.
「デサントスポーツ科学」第38巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
運動は骨格筋ミトコンドリアの量を増加させるだけではなく,質的な変化をもたらす可能性が近年の研究により示唆されている.本研究では,ラットを実験動物として用いた電気刺激モデルを採用し,レジスタンストレーニングが骨格筋のミトコンドリアに及ぼす影響について検討することを目的とした.4週間のトレーニングによって,ミトコンドリアの融合に関与する mitofusin 2(Mfn2)および optic atrophy 1(Opa1)タンパク質量が有意に増加した一方で,ミトコンドリアの分裂に関与する fission protein 1(Fis1)および dynamin related protein1(Drp)1タンパク質量に変化はみられなかった.これらの結果は,レジスタンストレーニングは骨格筋ミトコンドリアの融合を促進し,その機能を高める可能性を示唆している.
「デサントスポーツ科学」第38巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 北岡祐 |
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大学・機関名 | 東京大学 |
キーワード