信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 温熱的に安全・快適な空間提供に向けた人体動作を伴う動的環境下における着衣デザインの最適化

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.38 Vol.38

 要旨

 温熱状態を適正範囲に保ち安全に活動できる環境づくりが求められており,近年注目される着衣を用いた温熱環境調整作用についての取り組みを行った.とりわけ,温熱環境要素が変動するような動的な環境を想定し,環境と着衣熱物性との関係性に影響される着衣者の生理・心理状態の予測手法を検討した.着衣物性は,熱伝導率,対流熱伝達率,ふく射特性に分類して測定・整理した.また着衣と人体応答との関係性把握を目的とした被験者実験を詳細に検討するための実験手法を確立した.環境情報に加え生理量,熱物性を考慮したうえで,人体の温熱状態を反映する着衣人体熱負荷量の予測モデルを考案し,一定精度で定量的な予測が可能であることを確認した.従って,本研究の手法を用いることで,環境に適したアンサンブルを検討することができるようになった.

「デサントスポーツ科学」第38巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 島崎康弘*1, 吉田篤正*2, 齋藤誠二*1, 山本貴則*3
大学・機関名 *1 岡山県立大学, *2 大阪府立大学, *3 大阪府立産業総合技術研究所

キーワード

温熱快適性熱物性ふく射環境風環境人体動作