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生物学コース 高梨功次郎 准教授の研究グループが薬用植物ムラサキのシコニン類縁体を生産する酵素を同定しました

2020年09月24日
高梨功次郎 理学科生物学コース准教授と、押切春佳 総合理工学専攻 生物・生命科学分野博士課程学生、渡辺文太 京都大学助教、山本浩文 東洋大学教授、矢崎一史 京都大学教授らの研究グループは、ムラサキ科の薬用植物が生産するシコニン・アルカニン類縁体の生合成に関与するアシル基転移酵素2分子種(LeSAT1、LeAAT1)を同定しました。
これらの酵素は互いにエナンチオマーであるシコニンおよびアルカニンそれぞれに特異的にアシル基を導入する酵素であり、ムラサキの根に最も多く含まれる生理活性物質であるアセチルシコニンおよびアセチルアルカニンを生産します。アセチル基以外のアシル基も導入することが出来るため、多様なアシル化シコニン・アルカニンの創製に繋がる可能性があります。

本成果をまとめた論文はアメリカ植物生理学会が発行する Plant Physiology 誌の10月号に掲載予定で、先行して同誌電子版に7月29日より公開されています。

【論文タイトル】
Two BAHD acyltransferases catalyze the last step in the shikonin/alkannin biosynthetic pathway

【著者】
Haruka Oshikiri, Bunta Watanabe, Hirobumi Yamamoto, Kazufumi Yazaki, Kojiro Takanashi

【URL】
論文詳細ページ(Plant Physiology)
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