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化学コースの髙橋史樹准教授らの研究グループが,ワイヤレス給電技術を用いた安全な薬毒物分析法に関する研究成果を発表しました。

2024年9月6日
【発表のポイント】
・非接触給電技術を用いた安全な薬毒物分析を提案しました。
・これまでは,電気化学センサ(デバイス)への給電に電気ケーブルなどによる接続が必要とされていました。
・非接触給電技術を用いることにより,給電をワイヤレスで行うことが可能となり,薬毒物を簡便に検出できる可能性が示唆されました。

【概要】
理学科化学コース 髙橋史樹准教授らの研究グループは,ワイヤレス給電(Wireless Power Transfer: WPT)による薬毒物分析に関する研究成果を発表しました。

電気化学用のセンサは簡便な分析技術として利用されています。一般的な電気化学測定では,センサ部分である電極と制御用のシステムとの間をケーブルなどで物理的に接続する必要がありました。そのため,ケーブルの接続ミスによる測定結果および判断の間違いなどが生じる可能性がありました。これに対して,WPTでは給電を非接触で行うことができるため,ケーブルなどによる物理的な接続を省略することができます。研究グループは,WPTと電気化学発光による手法を組み合わせることで,簡便に分析対象物を検出できる技術を提案しました。その分析技術を生体資料中の薬毒物分析に展開したものです。
【論文情報】
タイトル
”A unique electro-contact-free sensing for illegal drug methamphetamine determination by electrochemiluminescence based on wireless power transmission technology”

著者
Fumiki Takahashi, Mayu Kaneko, Buntaro Goshima, Yuta Harayama, Kanya Kobayashi, Katsuya Nakamura, Satoru Hamamoto, Masaki Oura, Yasuo Seto, Hirosuke Tatsumi, Jiye Jin

掲載誌
Sensors and Actuators B: Chemical
Volume 419, 15 November 2024, 136327
DOI: 10.1016/j.snb.2024.136327
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