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地球学ユニットの柳澤良亮さんがJapan Geoscience Union (JpGU) Meeting 2025における口頭発表で“大気水圏科学セクション学生優秀発表賞”を受賞しました。

2025年9月8日
2025年5月25日(日)~30日(金)に開催されたJapan Geoscience Union (JpGU) Meeting 2025において、総合理工学研究科 理学専攻 理科学分野 地球学ユニット 修士課程1年生の柳澤良亮さん(物質循環学コース榊原研究室・地球学コース江島研究室共同指導学生)が“大気水圏科学セクション 学生優秀発表賞”を受賞しました。受賞題目は以下のとおりです。
【受賞の題目】
Continuation process of strong acidic water through dissolution and precipitation cycles of sulfide and sulfate mineral

【研究の概要】
自然界には、長期間にわたって強酸性水が湧水している地域が存在します。こうした強酸性水は、周辺環境に大きな影響を与えることがあり、水質汚染の原因となる場合もあります。そのため、強酸性水がどのようにして生成・維持されるのかを明らかにすることは、環境保全の観点からも非常に重要です。本研究では、強酸性の鉱泉として知られる長野県下諏訪町の毒沢鉱泉を対象としました。現地で採取した鉱物を分析し、さらに岩石と水を反応させる実験を実施した結果、これまで報告されていなかった新たな鉱物が強酸性水の生成に関与している可能性が明らかとなりました。さらに、地表付近での鉱物同士の相互作用が、長期間にわたる強酸性水の生成と維持に重要な役割を果たしていることも示唆されました。本研究の成果は、自然環境で発生する強酸性水の仕組みを理解するうえで重要な知見であり、将来的には同様の現象に起因する水質汚染などの環境問題を考えるための基礎情報として活用できることが期待されます。

【参考URL】
日本地球惑星科学連合2025年大会 学生優秀発表賞受賞者
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