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諸先輩へのインタビュー1(大学院総合理工学系研究科 理学専攻 数学分野)

新海 健一郎 氏

H25年(2013年)3.20修士課程修了(長期履修制度利用),
H30年(2018年)9.30博士課程修了 博士(理学),
H30年11月から信州大学理学部研究員

Q1. 簡単な自己紹介をお願いします

24歳で大学の教育学部数学科を昭和49年(1974年)3月に卒業して,4月から長野県高等学校数学教師として36年間務めました.7つの高校を経験して7クラスの担任をし卒業させました.そして,平成22年(2010年)3月60歳で定年退職しました.その後,塾の講師を転々とやっています.現在古稀の年齢になっております.

Q2. 大学院修士課程に進学する前に,「産業・理科教育教員派遣事業」を利用して本学で研修員として勉学を進めておられましたが,そのきっかけをお教えください

50歳の時に,6校目の高校,飯田市の定時制高校に転勤しました.当時の生徒達は元気いっぱいで,30人クラスをまとめるのに大変でした.定時制高校の勤務4年目の時に,回覧板「平成15年度教職員派遣研修(理科教育)[科学教育研究室研究生]の開催について(通知)」が回ってきました.この回覧に目が止まり,私は再度大学の数学に触れてみたいと言う気持ちと,日々の勤務の気持ちの切り替えも必要等々,色々考えて応募してみようと決めました.自費で行き,夕方の定時制の授業に間に合うようにしますので研修の希望を認めてほしいと学校長に相談し,承諾を得たので信州大学に提出しました.研修生として「群と位相」(横田一郎著,裳華房)を読んでセミナーをすることに決めました.それから何とか1年間続け研修は修了しました.

Q3. 社会人大学院生を目指したきっかけは何ですか

2004年4月に伊那北高校に転勤し,お世話になった大学の担当先生にもう少し数学をやってみたいと言うことでセミナーをお願いして続けてもらいました.本当にありがたく感謝しています.そして,現役の人の社会人大学院生の場合,2年間の授業料で修士課程が4年まで修学できる制度のことを知りました.面接試験に合格後,この制度を使って2009年4月から勤務に支障のないように(年休などを使い),また,院生として自覚を持って過ごしました.

Q4. 社会人大学院生として大変なことは何でしたか

わからないことが何日も続くこと.諦めるか,いや,考えていこう,の繰り返しが何度もあったことです.私は,兎も角,信大に行こうと思っていました.

Q5. 社会人大学院生を目指す方に一言お願いします

数学を勉強したいと思ったら「門を叩く」ことから始めてはどうでしょうか.仕事との両立は大変だと思いますが,苦しい時は,同じ院生の仲間と数学を含めて色々な話をして,一歩でも前に進んでいこうと考えることが良いと思います.仲間と会話をしていると,悩んでいることに閃くこともあるし,心が安らぐこともあります.
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