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公開シンポジウム「水生昆虫における環境DNAのいま」開催のお知らせ

2023年1月16日
2023年1月21日(土)に、信州大学理学部を会場に日本陸水学会・水生昆虫談話会共催公開シンポジウム「水生昆虫における環境DNAのいま」を開催いたします。

【概要】
環境DNAを対象とした研究は、2008−2009年に日本や欧州で着手され始め、今や世界的に注目されており、国内外の様々な学会で多くの発表がなされるようになってきました。
欧州での研究はある特定の生物の在/不在を判明する手法として確立され、ほぼ同時期に日本からは池沼内の生物群集をメタバーコーディング的に究明する形で手法が確立されました。源利文氏(神戸大)による世界で初めてとなる環境DNAメタバーコーディング論文は Limnology 誌に掲載され、この論文は今なお Limnology の最多引用論文となっています。また昨年秋には、源氏の著書「環境DNA入門」が出版されております。
これまで、魚類、哺乳類、鳥類、甲殻類などでは、メタバーコーディング用のユニバーサル・プライマーが開発されており、環境DNA研究でも多用されておりますが、種多様性が著しく高い昆虫類でのメタバーコーディングは困難視されてきました。
しかし最近、竹中將起氏(信州大)が昆虫類における汎用性の高いマーカーを開発し、既に多方面で試行されていますが、この論文も先日、Limnology 誌に掲載されております。このような背景を受け、環境DNA学の元祖的存在でもある陸水学会として、関連するシンポジウムを開催したいと思います。
【日時】2023年1月21日(土)13:00 - 18:30

【会場】信州大学松本キャンパス・理学部1番教室
   (オンライン・ハイブリッド形式)長野県松本市旭3-1-1

【主催】日本陸水学会
    水生昆虫談話会
【後援】信州大学理学部

【プログラム】
1)竹中 將起(信州大学)
「趣旨説明・昆虫におけるDNAバーコーディングについて」
2)源 利文(神戸大学)
「マクロ生物の環境DNA分析:生物分布から繁殖期推定まで」
3)今藤 夏子(国立環境研究所)
「DNAバーコーディング:環境DNA解析を支えるリファレンス整備」
4)石井 弓美子(国立環境研究所)
「DNAメタバーコーディングによるヤマメ食性解析」
5)山本 哲史(農業・食品産業技術総合研究機構)
「 昆虫類の環境DNA分析を農業に活かす試み:水田の水と植物表面のDNA分析」
6)長谷部 勇太(神奈川県環境科学センター)
「 昆虫類環境DNA調査手法の標準化を目指して -分析手法標準化とDNAリファレンス 整備の取組-」
7)内田 典子(東北大学)
「水生昆虫環境DNAの社会実装に向けた課題と展望」
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【参加申し込み先】 https://forms.gle/1AZoAGfDReSLEEk27

【問い合わせ先】東城 幸治(信州大)ktojo@shinshu-u.ac.jp, 0263-37-3341
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