周術期口腔管理センター

周術期周術期口腔管理センター

信州大学医学部附属病院特殊歯科・口腔外科では、2012年4月より「信大病院がん患者等歯科医療連携」をスタートさせ、外来に「周術期口腔管理センター」を併設し、周術期口腔機能管理を行っています。

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患者数

開設後2年間で1327名の管理を行っています。

初診数(2012/4~2014/3)

依頼科

消化器外科、泌尿器科、呼吸器外科からの紹介が半分以上を占めています。

依頼科(2012/4~2013/12)

周術期口腔機能管理による効果

周術期口腔機能管理の効果の検証を行いました。信州大学での研究の一例を報告いたします。

口腔内細菌による菌血症の減少

口腔管理(歯科感染巣の除去、口腔保清など)により口腔細菌が原因となる菌血症が減少する可能性が考えられます。そこで、周術期口腔機能管理開始前後(2007年度から2013年度まで)の血液培養検査結果の調査を行いました。

口腔内細菌による菌血症の減少

周術期口腔機能管理開始以前(2007年度から2011年度まで)は、口腔細菌の検出細菌に占める割合は5.7%から8.7%で平均7.1±1.2%(95%信頼区間5.69-8.59%)でありましたが、周術期口腔機能管理開始後には4.1%(2012年),2.6%(2013年)と半減しました。

今後も周術期口腔機能管理を推進すると共に、その効果の検証を行っていきます。

周術期口腔管理センター長 教授 栗田浩

引用)周術期口腔機能管理活動報告書〜2年間の成果、および、長野県における取組み