コースについて

知能機械コース

INTELLIGENT MECHANICAL ENGINEERING COURSE

知能機械コース 概要

人工知能・情報数理が拓く新しい機械工学

人工知能や情報数理の発展は、機械工学にも大きな影響を及ぼしています。自動化を主目的とした制御、状態を測定するための計測、数学と物理を基盤としたモデリングやシミュレーションなど、知能機械システム学の専門知識を習得したエンジニアは、すでに産業界から大きな注目と需要が集まっています。知能機械コースでは、機械を活用するための計測・制御・数値計算・人工知能等の要素技術およびシステム構築に関する教育を通して、それらをものづくりに適用できる人材となる知識と技術を学べます。

4年間の主なカリキュラム

1年次

機械工学分野への学びに必要な基礎知識の習得

前期
  • 知能機械ゼミナール
後期
  • 機械設計製図Ⅰ
  • 力学Ⅱ
  • 材料力学Ⅰ

2年次

機械工学の専門的な知識・技術を養う

前期
  • 力学演習
  • 機械設計製図Ⅱ
  • 機械加工実習
後期
  • 材料力学演習
  • 機械設計演習
  • プログラミング基礎
  • 計測工学

3年次

演習・実験による機械工学の専門性の向上とプロジェクトにおける実践

前期
  • 機械力学演習
  • 熱力学演習
  • 機械工学実験
  • ロボット工学
  • メカトロニクスⅠ
  • 機械知能プロジェクトⅠ
後期
  • 制御工学演習
  • 流体力学演習
  • 知能機械演習
  • メカトロニクスⅡ
  • 機械知能プロジェクトⅡ

4年次

これまでに学んだ機械工学を活かし、最先端の研究へ挑戦する

前期
後期
  • 卒業研究

卒業研究のテーマ例

  • 人間とロボット群の協調制御系
  • 空自律走行型除草機の制御システム構築
  • マイクロ波レーダによる埋設物推定の高精度化
  • コンピュータシミュレーションによるデバイス設計と構造最適化

ピックアップ科目

知能機械演習

信号やデータに基づいたシステムのモデリングとその制御を実際のプログラミングを通して修得することで、知能機械の基本的な構造および運用方法を学びます。

ロボット工学

安全性能の保証・機械知能の発現における力学と制御の連立方程式を理解する初歩として、速度と力の双対性・テニスラケット定理と制御など機械運動学・機械動力学と制御を学びます。

メカトロニクスⅠ・Ⅱ

メカトロニクスシステムを構成する機械的要素(メカニズムやアクチュエータ)や、電気的要素(センサや電子デバイス)の特性を学び、機械制御系を設計するための基礎的素養を身につけます。

知能機械プロジェクトⅠ・Ⅱ

少人数のグループで、知能機械( 材料力学、機械力学、熱力学、流体力学、制御工学、材料学、加工学、計測工学など)に関する実験・数値シミュレーションやものづくりに取り組みます。

目指せる職業・進路

  • 自動車・航空機・電動客車の制御系技術者
  • ロボットを始めとした産業用機械の設計および制御に関する技術者
  • 交通システムの設計および運用に関する技術者
  • 医療用ないし生活支援用の機械システムの研究開発技術者
  • 教員
  • 公務員
  • 進学(大学院修士・博士課程) など