コースについて
建築学コースARCHITECTURE COURSE
建築学コース概要
現代技術・伝統文化と向き合い、建築によって地域の未来を構想する
これからの建築・空間を創る技術者にとって、建築・都市・地球全体から身の回りにあるインテリアまでを俯瞰しながら、地域の文化を支える伝統や歴史的側面と向き合う姿勢が大切です。本コースでは、計画・構造・環境といった建築の基礎についての総合的な学習とともに、信州の豊かな自然・文化の中で、木材利用や民家の再生など地域の特性を活かした教育を実践します。現代的な技術を取り入れながら、文化の継承や環境との共生について考え、持続可能な地域の未来をデザインする力を養います。

4年間の主なカリキュラム
1年次
建築の基礎と建築の見方・図面の描き方を学ぶ
- 建築学ゼミナール
- 建築設計概論
- 建築設計製図基礎
2年次
建築の専門的な内容について多方面から総合的に学ぶ
- 建築設計製図Ⅰ
- 建築計画
- 日本建築史
- 建築構造力学Ⅰ
- 建築構法
- 建築環境工学Ⅰ
- 建築エネルギーマネジメント
- 建築環境工学実験 など
- 建築設計製図Ⅱ
- 西洋建築史
- 建築構造力学Ⅱ
- 建築材料
- 建築構造材料実験
- 建築環境工学Ⅱ
- 建築施工
- 建築法規 など
3年次
専門性を追求し、建築に対する自らの考え方を獲得する
- 建築設計製図Ⅲ
- 保存再生論
- 都市計画史
- インタラクションデザイン学
- 鉄筋コンクリート構造
- 木質構造
- 建築設備Ⅰ
- サステナブルデザイン など
- 建築設計製図Ⅳ
- 現代デザイン学
- デザイン心理
- 鋼構造
- 建築耐震設計
- 建築設備Ⅱ
- 建築施工
- 建築法規 など
4年次
自分自身で問題意識を持ち、建築による解決方法を提案する
- 建築設計製図Ⅴ
- 卒業研究
- 卒業研究
卒業研究のテーマ例
- 伝統的な建築物の歴史・保存に関する研究
- 建築物の計画・場所性に関する研究
- 構造物の安全性・耐震性能に関する研究
- 温熱環境の快適性・省エネに関する研究
- 地域に貢献する建築の設計提案
ピックアップ科目
建築環境工学実験
建築環境工学で学習した温熱・光・音環境に関する現象に対して実測を行い、その現象を理解します。実験内容は、床暖房の快適性評価、昼光率測定、道路交通音測定などです。
建築構造材料実験
建築物を構成するコンクリート、鉄、木の強度実験を行い、データ分析方法を学びます。強度や破壊の様子など各材料の特徴について、実際に触れ、観察しながら理解を深めます。
保存再生論
建築における保存再生の考え方と手法を事例とともに学びます。歴史的建造物の特性を踏まえた街や建物の見方・調べ方を学び、保存再生の前提となる観察眼を育みます。
建築設計製図
2年次で基本的な建築設計を学び、3年次で保存再生をテーマにした設計製図を行います。4年次前期で自由課題に取り組み、幅広くさまざまな視点から建築のあるべき姿を追求します。
目指せる職業・進路
- 建築家
- 構造設計
- 設備設計
- 住宅メーカー
- 建設業
- 施工管理
- 建材メーカー
- 設備メーカー
- デベロッパー
- 行政(営繕、まちづくり)
- 進学(大学院修士・博士課程) など