2026年1月22日(木)インクルーシブな日常を語り合うミニ公開の実施
信州大学教育学部附属長野小学校・附属長野中学校・附属特別支援学校の3校による「インクルーシブな営みを語り合う 小さな公開」を実施しました。
当日は天候の悪い中にもかかわらず、全国より40名以上の教育関係者(教員・管理職)、保護者・地域の皆様、行政・研究者の方々など、さまざまな立場の皆様にご参加いただきました。
午前の3校ツアーでは、各校の日常の学びの様子を参観していただき、学校間の距離感といった立地条件に加え、子どもたちの姿や各校が大切にしている学び・教育の在り方を実際に見ていただく時間となりました。
附属長野小学校では、動物飼育をはじめ自然や生き物と関わりながら学び合う子どもたちの姿が印象的で、「動物と生き生きと関わる姿に驚いた」との声も聞かれました。音楽会に向け、動物や植物との生活を歌にして表現する活動にも関心が集まり、日々の営みが学びや表現へつながっている様子が共有されました。
附属長野中学校では、生徒が自分の学びに集中しながら、意欲的に取り組む姿が見られました。
また、これまでの長野中学と特別支援学校との交流の取り組みや、これからの取り組みの展望、学友会(生徒会)の活動で、生徒自身が3校が共に参加できるような取り組みを始めていることも紹介し、今後のさらなるつながりに向けた展望を参加者の皆様と共有しました。
附属特別支援学校では、子どもたちの興味・関心から学びを立ち上げる工夫に加え、先生方との温かなやり取りや場の明るさが印象に残ったという声がありました。インクルーシブな学びを考えるうえで、方法論だけでなく「安心して関わり合える関係性や環境」をどうつくっていくかという視点が、改めて浮かび上がりました。
午後は、附属長野小学校3年2組と附属特別支援学校小学部にじ組による交流及び共同学習(算数)を参観していただきました。
にじ組の「3年2組の友達はどんなお菓子が好きかな?」という素朴な問いからアンケートが広がり、当日は小学部で集めた結果を表にして紹介したうえで、「両方を合わせたらどうなるだろう?」という共通の問いのもと、結果を合わせて整理しました。ブロックを重ねてグラフをつくる場面では、互いに積み重ねたり並べ替えたりしながら共同的に学びを進め、ランキングが変わることへの気づきや「合わせたから、もっと分かった」といった振り返りも生まれました。
データの見方だけでなく、共に学ぶことの意味やおもしろさを、子ども自身が味わうきっかけとなる時間にもなったように思われました。
参観後には、算数の授業ならびにインクルーシブな営みについて語り合う時間を設け、授業者から授業のねらいや構想の背景を共有しました。
続いて楠見先生より「インクルーシブ教育とは何か」をテーマに、学校を取り巻く状況や多様性の捉え方について多面的なお話をいただき、参加者の皆様が熱心に耳を傾ける姿が見られました。
意見交換では、横浜市でのインクルーシブな学校運営に関する取り組みも含め、学校を越えた連携の在り方や地域へのひらき方など多様な視点から議論が行われ、実践を支える条件や今後の展望を少しずつ言語化していく時間となりました。
いただいたご意見やつながりを今後の研究・実践に生かし、今回の出会いを大切にしながら、全国の皆様と学びを重ねてインクルーシブ教育を進めていければと思います。







