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あすなろ音楽祭 大成功!
(附属長野小学校、中学校、特別支援学校、信州大学による合同音楽会)

 11月11日(火)特別支援学校の体育館で、特別支援学校、附属長野小学校(2の1 3年生)、中学校(有志、3C)信州大学教育学部(音楽コース有志)による「あすなろ音楽祭」(合同音楽会)が行われました。本年度、初開催となった本音楽祭は、人と人が出会い、自然につながっていく「音楽の力」を感じるひと時となりました。

 特別支援学校50周年記念キャラクターの「なろっぴー」や先生方の生演奏で始まった音楽祭。中学部の皆さんが進めた「ふとくパレード」の体育館バージョンで、体育館の盛り上がりが増してきた頃に、中学校の生徒、小学校の児童も体育館に集まってきました。最初は、体育館の後ろに列になって座っていた小・中学校の子ども達。中学生有志による「怪獣の花歌」の生バンドが始まると、小学生から「前に行っていい?」という呟きが...。そして、小学部・中学部・高等部の輪の中に、だんだんと小学生が混ざっていきました。自然と一緒に手拍子をしていく子ども達の中で、高等部のSさんが立ち上がりました。体を揺らしながら、飛び跳ねています。「ああ、それぞれに音楽を楽しんでいる」と感じました。

 中学生3Cの「キセキ」の合唱。中学生男子の低音が響く、混声の歌の迫力。先程の盛り上がりとまた一味違う会場の空気です。とは言え、会場では手拍子が起こったり、フロアで一緒に歌っていたり、体を揺らしていたり。小学生、特別支援学校のみんなの音楽の楽しみ方が広がっています。歌い終わった中学生は、顔を見合わせて笑顔。会場と一体となりながら、音楽によって創られていく会場の空気感をみんなで味わいました。小学校2年1組の子ども達は、学級で飼い始めたうこっけいさんのことを歌にして発表しました。中学生が少し懐かしそうに、「ああ、長野小だ」と呟いています。音楽を通して、自分の「あの頃」へタイムスリップしたのかもしれません。また3年生は、小学部のみんなとの交流を通して感じてきた想いから、「にじ」と「それもいいね」を歌いました。元気いっぱいの歌声に、再び体育館は大盛り上がりでした。歌い終わった小学生のH君が「この歌、いい曲なんだよね」と話していました。小学生から大学生まで。校種も年代も超えて、それぞれの楽しみ方。それぞれの感じ方。みんな「それもいいね」と受け入れ合ってできる世界の心地よさを実感しながら歌っていたのかもしれません。大学生は「みんなと楽しみたい!」、そんな思いから「パプリカ」や「ちいさなせかい」などを歌ってくれました。小学部の「どんぐりころころ」、高等部の「世界に一つだけの花」もみんな立ち上がり、振付けも一緒にしながら、楽しく過ごしました。

 最後に、会場のみんなで「ビリーブ」を歌いました。この時には、特別支援学校、小学生、中学生の子ども達、大学生、教員も、みんなその集団の枠を超えて、それぞれ入り混じっていました。その時、隣にいた「友」と手をつなぎ、まさに会場が一体となって歌いました。少し恥ずかしそうにしていた中学生が「ここ、いい?」と間に入っていく様子に、「本来は存在しない垣根が、自分の心の内に築かれてしまうこともある。でも、その垣根をなくしていく力が子ども達にはある。今回の『音楽』のように、一緒に味わえるものがその支えとなるのかな」とも感じました。素敵な交流が自然に生まれていったあすなろ音楽祭。今後、どのように広がっていくか、ますます楽しみです!

  • あすなろ音楽祭 大成功!(附属長野小学校、中学校、特別支援学校、信州大学による合同音楽会)
  • あすなろ音楽祭 大成功!(附属長野小学校、中学校、特別支援学校、信州大学による合同音楽会)
  • あすなろ音楽祭 大成功!(附属長野小学校、中学校、特別支援学校、信州大学による合同音楽会)
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信州大学教育学部附属特別支援学校内 担当:戸谷