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経済学科

経済学科

 現代社会はたえず変化を続けています。こうした変化に適切に対応していくためには、ただ単に「方程式」を暗記し再生するのではなく、様々な社会問題に対して主体的に考え行動する能力が不可欠となります。
 経済学科では、こうした能力を涵養し、社会に貢献できる企業人・組織人の育成を目的とします。
 経済学とは様々な社会現象に対して合理的な説明を与え、そこから社会にとって望ましい解決策を模索していく学問です。しかし、その目標を達成するための分析手法や視点は多岐にわたります。
 例えば、あらゆる社会現象はそれらをとりまく社会や制度と不可分であり、これらは相互に影響を与えあっています。こうした社会構造を理解するためには歴史背景や制度・組織に対する正確な認識が不可欠です。また、理論仮説を歴史と現実の実態に突き合わせる歴史的検証や考察も非常に重要となります。

 一方で、経済学は社会科学においても最も数理化の進んでいる分野でもあります。合理性を重視する経済学においては、経済や社会を数学という論理的な厳密性を要求する言語で記述することが時に有用となります。また、現実の経済現象は、価格、産出量、失業率のようにしばしば数量データとして捉えることも可能です。これらの情報を適切に処理し統計的に分析する能力は今後ますます重要になると予想されます。
 さらに、実際の経済を動かす企業の行動や政府の政策を分析することも重要です。経営者や政策中枢にたずさわる実務家の肉声とじかに接することは、理論と実際との関わりあいを考える機会になります。
 経済学科では、こうした考えにもとづき多様な科目を設置して、様々な視点から経済や社会を分析する機会を提供しています。