6月よりスタートして約4ヵ月間、東急リゾーツ&ステイ株式会社(以下、東急リゾーツ&ステイ)の自社施設である蓼科、斑尾での対面研修(本学教員による講義、グループワーク、フィールドワーク)及びオンラインでのフォローアップ等を経て、10月30日(木)、各チームで発案・企画したアクションプランの最終発表会を実施しました。
発表会当日、東急リゾーツ&ステイ本社には、受講生の皆さま(本社所属6名、斑尾東急リゾート所属5名、東急リゾートタウン蓼科所属5名)をはじめ、東急リゾーツ&ステイの代表取締役社長粟辻様、執行役員の方々12名(グループ会社の方々の陪席を含む)にご出席いただきました。
「環境マインド育成プログラム」(以下、本プログラム)は、斑尾及び蓼科をフィールドとした顧客体験価値「体感型サステナブルリゾート」について、受講者自身が主体的に考え、企画・マネジメントができる人材へとなることを目的のひとつとしており、プログラムスタート以降サポートしてきた東急リゾーツ&ステイのプログラム担当者、本学の担当教職員もその成果を見守りました。
発表前のリハーサルを入念に行い、いよいよプレゼンテーションがスタート。東急リゾーツ&ステイ担当者の挨拶、本学担当教員によるプログラムの概要説明の後、4チームによる発表が行われました。
プレゼンテーションの時間は15分。皆さま、緊張した面持ちながらも、4人で考えてきた事業企画について、課題意識から具体的なプラン内容まで堂々と、そして丁寧に説明されていました。
今回の企画の主軸は、「体感型サステナブルリゾート」。お客様が楽しみながら環境への配慮を考えるきっかけとなる企画や、地域社会との連携が生まれる企画など様々な視点で発表されました。プレゼンテーション後10分の質疑応答では、役員の方々から「この部分をこうしたら実現性が高まりそうだ」「提案されたプランの形を少し変えたら、ローコストでスタートできるかも」といった現地での実現、実装を強く意識した前向きな意見が寄せられました。
【発表後の総評】 各役員より若手社員への大きな期待が示されました。
東急リゾーツ&ステイ 代表取締役社長 粟辻様
顧客体験価値を高めるには、実体験を通さないとわからないものもある。また、構築するために考える力を身に付けることが大切。今回考えたプランはぜひ実現をして欲しいと思う。
専務執行役 鈴木様
どのチームの発表もたのもしく感じた。自分たちの仕事がさらに楽しくやりがいのあるものとなるような変革を今後も楽しみにしています。
専務 小澤様
去年よりも具体的かつアイデアフルな企画だったと感じた。若い皆さんの発想で企画のストーリー、シナリオをさらに突き詰めたら非常によいプロジェクトになると思う。
本プログラムの受講生の皆さまからは「現地での研修や、社長・役員の皆さんに向けた最終発表は、本当に貴重な機会だったと実感しています」「環境について考えることはあっても、自分事として考えることが出来ていなかったので、今回考えるきっかけになったのは大きかったです」などコメントをいただきました。
各所属から構成された4名ずつのチームで、企画作成過程に入ってから約1カ月半と短期間での発表会でしたが、チームごとのディスカッションが回を追うごとに活発になってくるのを、事務局でも目の当たりにしてきました。本プログラムのような企画づくりは初めてという受講生が多いなかで、本学の教員によるSDGsやネイチャーポジティブの基礎的な知識学習、これから求められる持続可能な社会やリゾート地に対するミカタなど、これまでの講義をベースに自らの言葉で自分事化して考えることができたからこそ、これまでのグループワークや企画づくりにも活かされ、今回の最終発表会の成果となったと感じます。
部署や場所を越えて結びついた仲間との協働学習が、今後の業務にも活きてくることを期待し、2期プログラムは閉講しました。ですが、これは本プログラムの1つの中間点に過ぎません。これからのプランの実現化、実装化も楽しみにしております。
受講生の皆さま、およそ5カ月に亘り、ご参加いただきありがとうございました。また本プログラムの実施にご協力をいただきました東急リゾーツ&ステイの皆さま、誠にありがとうございました。