LIVING
innovation
長野県の小さな実証フィールドでの
課題解決が世界的イノベーションに
つながる
Overview概要
信州大学は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(育成型/共創分野)」に本学を代表機関として、本学を含めた29参画機関と共同で応募を行い、令和2年12月15日付けで採択されました。
本拠点では、自然災害等の人類の生存危機に対し、ライフラインが失われることなく、人間らしさと安心安全を兼ね備えた、レジリエント(強靭かつ復元可能)な暮らし方のできる社会を理想像とし、必要な水や資源を大型インフラに依存せず供給する小規模独立循環型ライフラインの実現を目指し、小型高効率な物質分離・濃縮デバイス群を研究開発し、循環型モデルハウスに実装します。
さらに関連デバイス・部材及び革新的製造方法を長野県の再生可能エネルギー活用地域にて実証し、世界展開の基盤とするとともに、育成期間においては、各課題参画者及びステークホルダーによるビジョンの深掘りと、産学共創システムの持続的発展を行い、本格型へのステップアップを目指します。

拠点ビジョンに基づくシナリオ
長野県の小さな実証フィールドでの
課題解決が世界的イノベーションに繋がる
Project leaderプロジェクトリーダー 挨拶

プロジェクトリーダー
瀬戸山 亨
信州大学 学術研究・産学官連携推進機構 教授(特定雇用)
三菱ケミカル株式会社 エグゼクティブフェロー
私たちは、今後顕在化していく少子高齢化、都市化 / 過疎化の二極化問題、気候変動による温暖化、さらにコロナ等の感染症など幾つもの深刻な課題に直面しています。これらの解決は長期間、社会活動・経済活動が停滞している日本の明るい未来社会創造に大きく貢献すると考えています。
信州大学はCOIプログラムで開発を進めて来た水の浄化、エネルギーの高効率利用に資するセラミックス製造や高機能炭素材料、バイオマス由来の複合材等、特色のある科学技術を深化させてきています。また信州は自然環境に恵まれ、日本有数の保養地・観光地である一方、精密機械、繊維、鉱物資源の活用といった地場産業や、特徴のある農産物を産出する地域です。
こうした特徴を組み合わせて、水の循環、エネルギーの循環、物質の循環といった環境調和型の豊かで住みやすい未来の生活環境 / 地域社会につながる”小規模循環型リビングイノベーション“を信州モデルとして実現し、日本ひいては世界に発信したいと考えています。
President学長 挨拶

国立大学法人信州大学 学長
濱田 州博
信州大学は、3つの日本アルプスを抱え、8つの一級河川の現流域を構成し、豊かな自然の中で、人に優しい社会を目指して教育・研究を行い、地域の企業や社会と連携した取り組みを積極的に展開してきました。また、独創性ある「知」を結集した「価値の創造」に向け、産業界や地域自治体ともビジョンを共有し、研究開発から社会実装までを積極的に推進しています。具体的な基本方針として、SDGsにも示されている、「レジリエントな社会づくり」や「環境・グリーン分野」に戦略的に取り組んでおり、この方針は本拠点が提案している「小規模循環型リビングイノベーション共創拠点」につながるものです。
本拠点の活動を通じて、地域に根差し、グローバルな課題の解決を目指すことで、他地域のモデルとなる未来価値を創造してまいります。本格型への移行に向けて、皆様のご協力・ご支援をよろしくお願い申し上げます。
Newsお知らせ
- 2021/08/20 【 お知らせ 】