ぎんれいの軌道データ最終データ
日本時間平成26年11月24日午後0時08分の軌道データ
 近地点Perigee: 150.4 km
 遠地点Apogee: 168.0 km
 軌道傾斜角Inclination: 65.0 °
 軌道周期Period: 87.5 minutes
 軌道長半径Semi major axis: 6530 km
 TLE(Two-line elements)
 1 39572U 14009A 14328.13084988 .28848087 76253-5 66603-3 0 4474
 2 39572 064.9728 197.0096 0013534 259.7861 100.1802 16.45181032 42403

この4時間37分後の午後4時45分に大気圏再突入し、流れ星となる

ぎんれいの高度変化

  • 第50回LED点灯実験(11月15日午後9時台のパス)。可視地域は北海道東部で、陸別町銀河の森天文台で、口径115㎝の望遠鏡に信州大学の受光装置を取り付けて、「ぎんれい」からのFSK変調されたLED光の受光レベル測定を行った。事前タイマーセットによるFSK変調点灯は行われた模様だが、LED光を確認することができなかった。
  • 第51回LED点灯実験(11月16日午後9時台のパス)。可視地域は北海道中部。事前タイマーセットでFSK変調点灯。前日と同様に銀河の森天文台で観測。「ぎんれい」の軌道高度が低く、北海道東部は可視範囲限度と思われ、結果としてLED光の観測はできなかった。
  • 第52回LED点灯実験(11月17日午後8時台のパス)。可視地域は北海道西部。「ぎんれい」へのアップリンク実験を行うための投光器並びに「ぎんれい」からのダウンリンクを小型望遠鏡(口径28㎝)で受光するための装置を搭載した移動局を青森県八戸市に移動し、双方向通信実験の準備を行う。17日はあいにく曇天のため移動局側の観測は中止。
  • 第53回LED点灯実験(11月18日午後8時台のパス)。可視地域は東北北部。事前タイマーセットでFSK変調点灯。八戸市にある多摩川精機(株)八戸事業所の敷地内で双方向可視光通信実験を実施。昼間は曇天で、夕方遅くになって晴れ間が出てきたが、「ぎんれい」の通過するころに再び雲が多くなり、飛行経路の一部で星空が見える程度となってしまった。予定通り、投光器を搭載した赤道儀は「ぎんれい」を追跡。FSK変調されたLED光は「ぎんれい」に向けて照射。一方、口径28㎝の望遠鏡の焦点にPMT(光電子増倍管)を取り付けて、「ぎんれい」を追尾しながら「ぎんれい」のLED光を受光しようとしたが確認できなかった。観測風景は既にHPに掲載済み。
  • 第54回LED点灯実験(11月20日午後8時台のパス)。可視地域は東北中部。宮城県柴田町にある「太陽の村」で公開観測会を実施(10名ほどの参加)。事前タイマーセットによるFSK変調点灯。点灯時間は午後8時15分~20分まで。夕方遅くまで曇天であったが直前になって星空に。投光器による照射光(非FSK変調)の先を受光装置で観測。また、信州大学の別の観測チームは石巻市で同時観測を行ったが、残念ながら両チームともLED光の確認はできず。「太陽の村」における観測の様子をスチル写真の連続画像で示します(丸森町の大槻氏作成)。

宮城県柴田町「太陽の村」での観測風景
(丸森町大槻氏撮影)

  • 第55回LED点灯実験(11月21日午後7時台のパス)。可視地域は前日と同様に東北中部。リアルタイムコマンドによるFSK変調点灯。移動局は石巻市に移動し、観測を行うが受光に至らず。
  • 第56回LED点灯実験(11月22日午後7時台のパス)。可視地域は東北北部。「ぎんれい」の大気圏再突入直前であるため最後の観測会と考え、地元信州に戻り、岡谷市の諏訪湖湖畔で実施。「ぎんれい」が首振り運動(ニューテーション運動)しており、最後に信州に振り返ってくれることを皆で望み、投光器による照射と28㎝望遠鏡による受光を試みるが受光できず。観測会の様子は11月23日信濃毎日新聞朝刊に掲載。(http://www.shinmai.co.jp/news/20141123/KT141122SJI090013000.php)