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活動紹介活動紹介

活動紹介

URAの仕事とは?

シニアURA
・ 地方自治体・産業界との密接な連携、研究
・産学官連携拠点の事業企画策定
・ 研究
・産学官連携拠点の運営
・マネジメント
・ 国や自治体の産業政策に対する調査
・分析および低減と研究
・産学官連携拠点の事業計画への反映
・ 研究・産学官連携拠点の運営強化
・ OJT(On the job training)教育を通じた若手
 URAの指導および人材教育、座学を通じた
 若手URA
・各事務部局の高度化、大学院生への
 URA教育の実施
URA
共通項目 ・ 研究者単位での研究戦略の企画立案の支援、研究資金の獲得
・ 学部事務担当者との連携
・ 公募情報の収集と活用、申請書・計画書・報告書の作成支援
・ 技術移転(製品化・事業化)
・ 地域性・市場・特許
・研究動向等調査、広報との連携
・ 国際交流・産学官連携事業の推進
ナノマテリアル・ファイバー・環境担当 ・ 社会実装時におけるCO2削減量の把握
・ 自然エネルギー賦損量の推定
バイオ・ライフサイエンス
担当
・ 臨床研究や治験の手続き
・ 医薬品・医療機器承認
・ 生命倫理(利益相反を含む)への対応
文理融合担当 ・ ブランド戦略構築・ 市場調査、ビジネスプラン立案
・ 地域づくり人材の育成
・ 各規制調査・分析

URAの仕事の流れ

シニアURAとURAの職務内容を箇条書きにしてみていただきましたが、実際何を何のためにやっているのかがイメージしにくいと思います。そこで、URA室の取り組みをおおよその時系列で追いかけてみましょう。(※厳密には支援の対象や研究者や研究グループが目指す最終目的によって内容は異なります)

①学内の研究者に関する情報収集
信州大学に所属する全研究者に関して、国内外での研究者よび研究の位置付けや実績の把握、客観的評価等の情報を集めます。何を研究しているどんな研究者がいるのか、何が強みなのかを正確に把握することが大切です。まずは学内の状況を徹底的につかんでおきます。
②国内のトレンドの把握
続いては、国の政策の方向性と学問的トレンドの両面から、現在の日本における研究動向に関する情報を集めて状況を把握します。どんな研究に予算をつけてもらえるのか、つまり国が注力したい分野を理解し、今この国で求められているものが何かを理解します。さらに、カスタマイズされたデータベースを活用して学外と連携を図り、幅広く情報を集積した中でトレンドを逃さずキャッチして行きます。これは後に研究戦略や企画立案を行なう際に非常に有効です。
③研究とトレンドのマッチング
①と②の情報を照らし合わせて、信州大学の強みが生かせる研究とは何か? 国の発展や世界的に成功を収められる可能性を持つ研究とは何か? 国の予算が確保できる、もしくは国にとって有益だと評価され得る研究とは何か? という、研究と国内動向との組み合わせを模索します。ここで重要なのが、国内外での本学の位置付けを厳密に把握・理解しておくことです。なぜなら、大切なのは成果をあげることだからです。たとえば公募申請に関しても、何に狙いを定めるのか正しく取捨選択しなければ、本来の強みを生かすことができず思うような成果を得られぬ可能性があるからです。この段階において、シニアURAはさらに大学全体の戦略ともマッチングを行い、大学全体の発展を目的とした大型事業の展開を手掛けます。多くの研究者が集まり、最新の大規模設備を擁する産学官が連携して行なう研究の拠点の企画策定などが、その代表例です。
④公募情報の整理→申請書類作成
次にいよいよ研究資金等の公募申請作業です。法律やルールに沿った申請書類の作成ノウハウの指導または書類作成の支援を行います。また、申請時に必要な研究戦略・計画の策定を行い、資金獲得後スムーズに研究が行なわれ、最終的に成果をあげられるよう綿密なプランを練ります。シニアURAが手掛ける拠点形成の場合、研究者は個人からグループまで複数が関わるうえ、さらに企業が行政も参加するケースも多いため、非常に細かな調整が必要となります。拠点となる施設の運営計画や各部署との事前調整、連携確認等の手配も含まれます。
⑤研究マネジメント
研究が計画通りに進められるようマネジメントを行ないます。場合によっては、進行状況の把握と確実に目的を達成できる(成果をあげる)よう、定期的にチェックを行なう場合もあります。また、研究が進むにつれて、知財の管理や保護、または研究成果の技術移転(製品化、事業化)について企業との契約交渉も必要になります。特許や法務関連の知識を持つURAが必要とされるのはこのためです。
⑥成果報告
資金提供先への成果報告等を行ないます。年度末に報告書の提出が義務づけられている場合もありますので、書類の作成等を支援します。また、学内外のパイプ役として研究成果の周知やその後のさらなる展開について検討し、研究者および信州大学の新たな強みとして生かせる方法や方向を模索します。

URAに必要とされる能力は、個々の研究に関する知識はもちろん、情報収集能力および分析力、実装を前提として戦略や戦術の構築(企画立案力)、さらにそれを実現し人や物を動かすことのできる調整実行力など、非常に多岐にわたります。

ただし、日本国内ではまだURAの位置付けは非常に曖昧で、大学によってURAの能力も職務内容もかなり違いがあります。私たちは今後、URAのレベル向上に努めると同時に着実に実績を積み上げ、スペシャリストとしてのURAの評価・認識を高め、地位向上を目指します。そして、我々がその先駆けとして日本のURAの位置付けをアメリカのレベルにまで押し上げ、各大学で必要とされる人材への進化を遂げたいと考えています。

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