信州大学

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金子特別特任教授のグループの研究成果がNature Materialsに掲載され、
記者会見を行いました

2017.09.22


記者会見で説明する金子教授(右)
二村研究員、飯山准教授

 環境・エネルギー材料科学研究所の金子克美特別特任教授、飯山拓准教授、二村竜祐博士研究員を中心とするグループが、カーボンのナノ空間では電磁気学の基本法則である"クーロンの法則"に従わない同種イオンが集積できるということを明らかにしました。本研究には、信州大学環境・エネルギー材料科学研究所の特別招聘教授のP. Simon教授(ポールサバティエ大学、フランス)とY. Gogotsi教授(ドレクセル大学、 USA)の寄与も大きく、特別招聘教授との共同研究の重要性を示す端的な例でもあります。この成果の詳細はNature Materials (doi: 10.1038/nmat4974)で見ることができます。


 本研究では、イオンの厚さよりわずかに大きなカーボンナノ空間内に、イオン液体を導入すると、マイナスイオン同志、プラスイオン同志が集まることを明らかにしました。普通はクーロンの法則により同じイオン同志は反発して近づけませんが、電導性が良いカーボンではイメージチャージが誘起されて前述のように、同種イオンが集まることができます。この成果はより優れたエネルギー貯蔵能を持つスーパーキャパシタの開発研究を始め、多くの研究領域に新たな指針を与えると期待できます。


本研究を発表する記者会見を9月21日に行いました。論文の第一著者の二村研究員と共著者の飯山准教授も記者会見に臨みました。



論文情報
Partial breaking of the Coulombic ordering of ionic liquids confined in carbon nanopores

Ryusuke Futamura, Taku Iiyama, Yuma Takasaki, Yury Gogotsi, Mark J. Biggs, Mathieu Salanne, Julie Ségalini, Patrice Simon & Katsumi Kaneko
Nature Materials (2017) doi:10.1038/nmat4974



プレスリリース図(提供用).jpg







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