信州大学

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金子克美特別特任教授のプロジェクトが日本-スペイン研究交流優秀研究プロジェクトに選出されました

2015.10.30


講演する金子克美特別特任教授(右)
共同研究グループのF.Rodriguez-Reinoso教授の代理
J. Slvestre-Albero准教授(左)

信州大学とアリカンテ大学のプロジェクトが、戦略的国際科学技術協力推進事業(JST)日本-スペイン研究プロジェクト16件の中から、最も交流実績が優れた二つの研究プロジェクトの一つに選ばれました。平成27年10月22日にスペイン大使館にて、G. Benito Secades スペイン大使、C. Velaスペイン科学技術副大臣、JST濱口道成理事長らの参加のもと、二つのプロジェクト研究代表者による研究成果の発表と今後の日本--スペインの共同研究のあり方に関するパネル討論が行われました。
 信州大学とアリカンテ大学の研究課題は「メタンの貯蔵と転換のためのナノ構造性カーボンモノリス」(研究交流期間 平成21年11月~平成25年3月)(金子克美は平成22年から信州大学、平成21年は千葉大学)でした。このプロジェクトでは①メタン貯蔵用の高熱伝導性カーボンモノリスとカーボンナノ空間中のメタン状態の解明②メタンハイドレートのカーボンナノ細孔中への安定化、などが研究されました。共同研究成果はJournal American Chemical Society, ChemSusChem, Nature Communication, Materials Chemistry, Carbonなどのインパクトファクターが高い学術誌に発表されました。また、信州大学(一部千葉大学)側6名、アリカンテ大学6名の若手研究者が相互の大学での短期研究滞在などを通じて成果をあげたこと、特にカーボン空間中でメタンハイドレートが加速的に生成されることを見いだしたことが高く評価され、スペイン側からは本共同研究テーマについて更なる支援を検討したいとの方向性が示されました。

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