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活動報告

長野県北部地震・栄村への関わり-調査・報道等の記録-

2011.10.13  【コアサイト05

【エリア】 栄村

1)2011.03.25 栄村現地調査(農村計画・木村・内川、森林・岡野・丸山、砂防・福山)
10:30、役場前で松尾氏(京都精華大学)に合流。役場が避難所を兼ねていて、人でごった返している。被害の大きかった青倉集落に向かう。途中駅前の旅館「吉楽」に寄ってお見舞い、「大変だが再建する」と女将は言う。頼もしい限りだ。「トマトの国」に寄り大規模土石流の現場を見る。土石流の先端は「トマトの国」までほんの少しのところまで達している。雪泥流とのこと。土砂移動を感知するセンサーが取り付けられているとか。大雨が、また雪解けが心配だ。
青倉集落では前の村長・高橋彦芳氏を訪ね、村の状況を聞く。高橋彦芳氏のところは住宅被害はないとのこと(数年前に新築したとか)。集落内の住居には多くの破損が見られる。危険の赤紙が貼られている。彦芳氏が指摘していた村道の法面陥没個所を見る。ここだけの問題なのか、それとももっと大きな地滑りなのか不安だ。スキー場までの棚田は雪面が波を打っている。また各所にクラックが見られる。田面はいかばかりかと思わずにはいられなかった。

2)2011.03.30 青倉の村道崩壊について(砂防・福山氏から県庁へ調査要請)
青倉の村道の崩壊が、単なる局所的な法面の崩壊か、それとも大規模な地滑り性のものなのか、これからの雪解け水の流入等が心配だ。ブルーシートがかけられているが、村はこの事実を知っているのだろうか。栄村の住人に確認を求める。また同時に砂防研究室の福山氏から、長野県砂防課に図面、写真を送って調査を依頼、これに答えて県も調査をする。

3)2011.04.06 信毎の取材を受ける
震災における農地被害について、木村が信濃毎日新聞の取材を受ける。4月12日付の記事となった(記事)。

4)11.04.11 栄村現地調査(新潟大学・丸井、他2名、信大・木村、内川、福山ほか学生)
10時過ぎに新潟大学と合流。丸井氏と村長に挨拶に行く。丸井氏たちと土石流と地滑りの現場へ出かける。流路が確保されている。雪解けも大分進んだ。雪をかぶっていた河川両岸の渓岸の地肌が現れてきている。
青倉の村道陥没個所では、周辺に地滑りがあるのではないかとの丸井氏からの指摘。丸井氏の言葉で、中野市の県建設事務所を訪ね、砂防の担当者に現状を説明し、しっかりした調査を依頼した。その後 北信地方事務所農地整備課をも訪ねて、地滑りの可能性があることを説明して調査を依頼する。ここには卒業生の安田君がいて一緒に対応してくれた。

5)2011.04.19長野県農地整備課で震災の農地被害について(木村・内川)(資料)
10時から農地整備課長ほか担当者3名に対して、阪神・淡路大震災などの結果を踏まえて、震災の農地被害の実態について情報を提供した。「目に見える被害」「目に見えない被害」やその後の耕作放棄地の増大等について、情報を提供した。

6)2011.04.20 栄村にて農地被害の取材(人文学部・村山教授、農学部・木村)
松尾氏ほか地元・小滝の樋口利行さんの案内にて、小滝地区の水田を見る、雪が消えてやっと田面が見えてきた。田面に無数のクラック、沈下・隆起、畦畔の崩壊・沈下など複合的被害が見られる。中越大震災の山古志村等で見た状況と同じだ。県農地整備課による農地調査が行われていた。顔見知りの安田君や小森君の顔が見えた。

7)2011.04.22 NHK長野「知るしん」に生出演(木村)
8時からの45分番組・特集『大震災と向き合う 信州から明日へ』に木村が出演。栄村の農地被害の現状について報告。

8)2011.04.26 栄村住民の震災勉強会(木村・内川)(資料)
農家や村会議員も含めて14名。6時半から9時半までたっぷり3時間、レジュメに沿って話をした。今まで考えてきたことなど、復旧と復興の違い、さらに県の農地整備課で話したことなども含めて話した。
農家の方々は、初めて聞くことでショックだったろうと思う。でも最後に、「今日はよかった」といってくれたのがうれしかった。

9)2011.04.29 長野市(工学部)で「栄村震災報告会」を開催する(資料)
13:30より開会、学長もきて挨拶をする。現地から松尾氏、新潟大の丸井氏、うちの内川の3氏が報告、人文学部の村山、工学部の藤居両氏が加わって、5名でのパネルディスカッション、木村がコーディネーターを務めた。参加者も80名程度と第一回としてはまあまあ成功かと思う。

10)2011.05.02 日本農業新聞「論点」に投稿(木村)
「中山間地域・長野県栄村の震災」と題して、農地災害の状況の報告を書いて送付した。この記事は、5月9日付けで掲載された(記事)。

11)2011.05.03 栄村・小滝集落の「復興プロジェクトチーム」の立ち上げに参加(木村・岡野・内川・学生本保)
9時半に小滝集落に着き、4月20日に見た水田を一回りする。10日間で一気に雪が消えた。そこかしこにクラックが見られる。10時から公民館で住民の方たちを話し合い。26日にお勉強会と同じようなことを話す。その後現地での検討会となる。集落は、自前の復旧を考えているようだが、それでは不十分ではないかと思う。一度、きちんとした調査が必要だと言うことを話す(1時まで)。
この後、内川・本保は、村内の農地、水路等を見て回る。岡野・木村は、前村長・高橋彦芳氏を訪ね、復興委員会や復興ビジョンについて話す。

12)2011.05.15 小滝地区農地被災調査(資料)
木村・内川・岡野・丸山・学生6名が参加、2班体制で実施。7:00大学出発、9:30小滝地区到着。調査を開始するも学生対は初めてのこと要領を得ず。最初は合同で2区画の調査をして確認する。当面地元が自力復旧するという区画を対象に調査をした。4時半までに何とか予定をおこなして終了する。青倉の現場を見て、6時帰途につく。

13)2011.05.24 査定のための調査前に長土連の担当者に情報提供(木村・内川)(資料)
8:30-10:00 調査結果の図面をもとに、担当者に小滝の被災状況を説明。担当者相手に震災の性格、農地被害の特性について説明する。

14)2011.05.27 栄村で復興委員会準備会(木村・岡野)(資料)
13:00-17:00まで復興計画に関する準備会。法政大学の図司直也、中越防災安全推進機構の山口寿道、阿部巧、松尾の6人で議論する。勉強会等で使用した資料を基に説明する。

15)2011.06.03 伊那ケーブルテレビ「復旧を超え、集落維持のための復興へ」に出演
10:00-12:00まで伊那ケーブルテレビの収録、木村が出演。栄村の震災について、中山間地域プロジェクトで行ったシンポジウムや調査のこと。さらに今後の復興のあり方について話す。

16)2011.06.08 小滝集落農地被災調査(資料)
木村・内川・酒巻・松田・学生4名が参加。7:00出発で9:30より調査開始。5月15日の残りの区画を対象に調査、主として災害復旧事業にお対象区画。14:40に調査終了、終わって正幸氏、藤木氏に会い、県の調査等について話を聞く。副村長とも話をする。

17)2011.06.13 NHKラジオ第一の「私も一言!夕方ニュース」に出演(木村)(資料)
17:30-18:19まで、電話で栄村の震災についての状況説明とアナウンサーとの問答をする。栄村の支援組織「結い」の相沢氏がもう一人の出演者。

18)2011.06.18 復興ビジョン作り専門家会議(木村・岡野・学生本保)(資料)
13:00-16:00松尾氏の呼びかけで山古志村の青木勝氏(中越防災センター)ら12名が集まる。栄村に関係したいろいろの人達が集まる。
18:00-21:00まで「復興ビジョン住民懇談会」がさかえ倶楽部スキー場のレストランで開催される。住民50名ほどが参加。旧山古志村の青木勝氏、小滝の樋口正幸氏、それに木村が話題提供。

19)2011.06.30 青倉・四廻り地区調査(木村・学生本保)
10:30松尾氏の仮説住宅を拝見する。単身用住宅は4畳半一間、そこに32インチの大型テレビが鎮座している。これは支給品だとのこと。クーラーはついているがペガペガの施設、冬になったらとどうなるのだろうと心配になる。
午後、青倉の四つ回りを一回りする。これをどうすることができるか、整備が可能かどうかを考える。周辺のスギ林の処理が課題だろう。

この日、栄村に出かける途中、岡谷の高架橋付近の高速上で「緊急地震速報」を聞く。震度5以上と驚く、こわごわと高架橋を越える。松本付近での地震発生。高速は通行止めの指示が出ていたが、無視して栄村に向かう。

20)2011.07.11 小滝集落調査の打ち合わせ(内川・木村・本保)
9:50栄村役場にて資料の依頼。10:20-12:00小滝の樋口利行氏の倉庫で、松尾、利行の5名で、今後の集落調査の打ち合わせを行う。午後、四つ回りを見て終了。

21)2011.07.20 「棚田ライステラス58号」の発刊(木村)(資料)
全国棚田(千枚田)連絡協議会から依頼されていた「震災と農地、復興に向けて-中山間地域・長野県栄村の今-」、7月20日発行の58号に掲載された(文章)。

22)2011.07.14 青倉・四廻り地区整備についての勉強会(木村・本保)(資料)
19:00より21:45まで青倉の公民館。旧公民館が倒壊したので、仮設の公民館として建てられている。ここで集まったのは、全員で8名と少数だった。圃場整備については話はすぐに行き詰まってしまったが、周辺のスギの処理については話が盛り上がった。スギによる日照障害、いもち病の発生等の問題、さらにスギ材の有効利用について意見が出る。これをテコにしたらと思う。山古志村でできなかったことを可能にできないだろうか。

23)2011.08.10 小滝集落調査-集落内の土地利用調査-(図面)
木村・内川・酒巻・松田・学生本保・土田・スファン・武井、栄村の健氏が加わり9名。3班体制で9:30-17:2までかかって一応終了。調査の途中で何人もの方々と復旧・復興のことについて話す。今夏一番の暑さで、スファンが熱中症気味になりダウン。

24)2011.8.04 「月刊 栄村」の原稿を送付(記事)(木村)
「栄村の農地復興に向けて-復旧から、さらにもう一歩-」が8月12日発行の「月刊栄村2号」に掲載された(記事)。

25)2011.08.19 栄村で今後のことについて打ち合わせ(木村)
13:00-16:00、今後の調査について、栄村役場・森川、高橋、松尾及び樋口正幸氏らと打合せ

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