信州大学 繊維学部技術データベース

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PDF ジョギング習慣をもつ中高年の運動適応能に関する検討

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.3 Vol.3

 中高年者は,職場や家庭内において最も中心的な存在である。この人々の健康状態は,日本社会の動向を左右するといっても過言ではない.とくに近年,健康づくりを目的として,涙ぐましい努力がなされている.ジョギングは,その具体化された現れのひとつであろうと思われる.
 中高年からこのような運動習慣をもつことは,循環器系を中心とした疾病の予防または改善に役立つといわれている.しかしながら小野9)は,中高年者に対する運動がオーバートレーニングになるようでは,エネルギー利用能が低下したり,体タンパクをこわすような好ましくないエネルギー利用の可能性があることも指摘している.これは中高年者に対する運動処方確立上,留意しなければならない点であろう.
 そこで我々は,ジョギングが心・血管系に及ぼす影響の程度を知るために,血液中の酵素および内分泌の面から,運動時の心筋代謝の動態を推察し,ジョギングの効用をこの方面からチェックしようとした.

「デサントスポーツ科学」第3巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 山本隆宣*1,長尾憲樹*2,外山寛*2,西牧正行*2,渡辺勉*2
大学・機関名 *1 国会健康センター,*2 東京学芸大学

キーワード

中高年者ジョギング運動習慣運動処方