信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 運動による循環器系機能の改善効果とその持続時間に関する研究 ―1) 総脚血流量の測定法の検討―

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.8 Vol.8

 要旨

 軽度の運動習慣により,本態性高血圧症患者の血圧が改善されることが注目されている.しかし,この運動による降圧の機序については必ずしも明らかではない.すなわち,血圧の効果が心拍出量の減少なのか,末梢血管抵抗の降下なのかも明らかでない.そこでわれわれは軽症高血圧のトレーニング前後の末梢血管抵抗を決定づける重要な成分である下肢の血流量を測定するためにプレティスモグラフの開発をした.
 その特徴は①容積変化を圧力変化で計測する②下肢全体の血流量を測定する一という点である.目的である研究実験では,同一被験者の安静時の血流量変化を知ることであり,そのためには高い精度が要求される.残念ながら多くの努力に拘らずまだ開発したプレティスモグラフは満足できる精度に達していない.そのため目的の実験を行うことに失敗したが,同実験にプレティスモグラフを使用する可能性を追求した.

「デサントスポーツ科学」第8巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 群司篤晃, 青木和夫
大学・機関名 東京大学

キーワード

運動習慣本態性高血圧症患者末梢血管抵抗プレティスモグラフ