ランダム運動負荷テストによる虚血性心疾患のスクリーニング
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.10 Vol.10】
要旨
運動負荷による虚血性心疾患のスクリーニングのために,軽微な不規則運動負荷(ランダム運動負荷)に対するSTの応答から,強大で瞬間的な運動負荷をかけた時のST変化(STインパルス応答)を推定した.その結果,健常者(30人,平均年齢23歳)ではST部分は極短時間(平均8±3秒)陰性に振れた後基線に復した.
一方,狭心症の患者では,STインパルス応答の初期陰性時間は平均23±14秒と明らかに延長していた(p<0.05).初期ST陰性時間12秒を診断基準にとると感度は83%,特異性は92%となり,従来の運動負荷法より明らかに優れていた.従って不規則運動負荷法は虚血性心疾患のスクリーニング法として有用であることが示された.
「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
運動負荷による虚血性心疾患のスクリーニングのために,軽微な不規則運動負荷(ランダム運動負荷)に対するSTの応答から,強大で瞬間的な運動負荷をかけた時のST変化(STインパルス応答)を推定した.その結果,健常者(30人,平均年齢23歳)ではST部分は極短時間(平均8±3秒)陰性に振れた後基線に復した.
一方,狭心症の患者では,STインパルス応答の初期陰性時間は平均23±14秒と明らかに延長していた(p<0.05).初期ST陰性時間12秒を診断基準にとると感度は83%,特異性は92%となり,従来の運動負荷法より明らかに優れていた.従って不規則運動負荷法は虚血性心疾患のスクリーニング法として有用であることが示された.
「デサントスポーツ科学」第10巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 砂川賢二 |
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大学・機関名 | 九州大学 |
キーワード