信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF 心拍数からみた精神遅滞児の運動種目の運動強度について

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.13 Vol.13

 知的な障害の程度が軽度と中度の養護学校生徒(被験者11名)に,数種類の運動課題を与え,その運動中の心拍反応を測定した.測定された運動は,フットベースボール,インドアホッケー(ユニホック),2km走,サーキットトレーニング,ダンスの5種目で,測定はパルスウォッチ(MRC-1200)を使用して行なった.結果を以下に示す.
 1.心拍数が最も上がった種目は2km走で,以下サーキット,ダンス,フットベースボール,ホッケーの順であった.
 2.持久力を高めるには,2km走が最も効果的であると思われた.
 3.球技において持久力を高める運動を確保するには,実施する場所,参加人数等に工夫が必要であると思われた.
 4.自己を表現することの下手なMR児の運動強度を知る手段として,心拍数の測定は有効な方法であった.

「デサントスポーツ科学」第13巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 後藤邦夫*1, 酒井俊郎*2, 中川一彦*3
大学・機関名 *1 筑波大学, *2 筑波大学附属大塚養護学校

キーワード

知的な障害運動持久力