スポーツにおける骨折予防装具評価のための樹脂骨モデルの開発
【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.13 Vol.13】
骨折予防のプロテクター開発のため骨のいくつかの機械特性を反映し,再現性の良い樹脂骨モデル系の使用が望まれる.ポリウレタン系の樹脂であるHIPROX樹脂を用い,鎖骨モデルを作製した.曲げ・圧縮・ねじり試験を行い,凍結保存鎖骨と機械的特性を比較した.さらに各部位にストレインゲージを貼り付け,圧縮荷重下における曲げひずみを測定した.HIPROX自体の弾性係数は凍結保存骨の1/4〜1/6程度しか示さず,HIPROX樹脂骨モデルは骨に比べひずみが大きいものの,縦軸方向の圧縮により上下面,前後面2軸方向のひずみのパターンに再現性があり信頼性が得られた.したがってこのHIPROX骨モデルはプロテクターなどの力学的評価のためのモデルとして使用可能と考える.
「デサントスポーツ科学」第13巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
「デサントスポーツ科学」第13巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 | 前田睦浩*1, 井上幸雄*1, 杉山泰憲,*1, 雅楽十一*1, 岩瀬秀明*2 |
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大学・機関名 | *1 順天堂大学, *2 財団法人順天堂災害医学研究所 |
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