信州大学 繊維学部技術データベース

Research Seeds

PDF トレーニング効果と個体差に関する基礎的研究 ― Ⅲ. トレーニングした骨格筋の生化学的解析

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.13 Vol.13

 骨格筋の肥大と遺伝的要因との関係を解析するために,遺伝子発現に着目した.手始めとして,表現形態であるタンパク質の変化から研究を行った.このタンパク質の研究を始める手順として,基本的には二つの変化に着目した.一つは,トレーニングを始める前に表現された筋タンパク質に,質的あるいは量的に基本的な違いがあるかどうか.二つめには,トレーニング後の筋タンパク質の表現形態に違いが見られるかどうかである.これらの違いを解析することが,トレーニング効果や個体差を理解する指標になることが考えられる.著者等の前報告1)に見られるように,近交系マウスは集団遺伝学的解析により,筋トレーニング効果に対し,遺伝的要因が大きく影響することを示した.そこでこの問題を解析するために,近交系マウスNZW/NとA/Jを用いて研究を行った.

「デサントスポーツ科学」第13巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 山田茂*1, 兵頭圭介*1, 藤巻正人*2, 内間高夫*2, 篠原しげ子*3
大学・機関名 *1 東京大学, *2 財団法人民生科学協会総合研究所, *3 慶応大学

キーワード

骨格筋骨格筋肥大骨格筋肥大機構遺伝的背景