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Research Seeds

PDF 体育社会学的調査の再検討のための基礎的研究

【大分類:7. デサントスポーツ科学 小分類:7.14 Vol.14

 本研究の目的は,健康度の自己評価および運動実践の認識の個人による違いを知ること,健康および運動に対する意識調査の方法論的問題点を検討すること,そして体育社会学的調査における健康および運動に関する研究を再検討するための資料を提示することである.
 研究の手順は,以下のとおりである.
 1)過去に行われたいくつかの調査での質問文,選択肢とそれらの結果の比較
 2)健康度の認識の違いの考察
 3)生活時間調査と力薗リーカウンターによる活動量の測定
 4)パルスウオッチによる心拍数および運動強度の測定
 これらから以下の結果が得られた.
 1)同一カテゴリー内でさえ,対象の健康および運動に対する基準はさまざまであった.
 2)自覚症状と健康度,および運動認識と実際の運動量との間に大きな関係はみられなかった.
 3)健康度と運動実践との関係が結びつかない場合が,少なからずあった.

「デサントスポーツ科学」第14巻/公益財団法人 石本記念 デサントスポーツ科学振興財団
研究者名 木村一彦*1, 米谷正造*1, 田中俊夫*2
大学・機関名 *1 川崎医療福祉大学, *2 おかやま社会保険センター

キーワード

健康運動体育社会学