4年制及び大学院での臨床検査技師教育

奥村伸生(おくむら のぶお)教授  検査技術科学専攻  病因・病態検査学  2009.01.30

長野県のような地方においては、住民医療の最後の砦として特定機能病院である信州大学医学部附属病院が存在している。ところが臨床検査においては、関係者の努力により、多くの施設で共通に利用できる測定値が得られるようになってきたため、どこの病院で検査しても、非特異的反応や異常反応により正しい測定値が得られない患者が必ず存在する。このような時、特定機能病院の臨床検査室では、原因解析と正しい測定値を得る努力をしなければならない。また、欧米先進国に比較して医師数が少ない我が国においては、診断に関連する部分は情報処理技術や他の医療職種によるスクリーニングが益々重要になると考えられる。さらに、現在特定機能病院で実施・研究されている遺伝子・移植・再生医療など先端医療においては、医師以外の医療従事者が行えることが多々ある。信州大学では学部および大学院教育において、これらに対応することができる臨床検査技師の育成を目標にしている。

 

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