第23回肝血流動態・機能イメージ研究会にて、山田哲助教が板井悠二賞を受賞しました。
 2017年2月4日-5日に大阪にて開催されました第23回肝血流動態・機能イメージ研究会に参加しました。
 肝臓や肝腫瘍の診断、治療を血流・機能画像面からアプローチしていくというコンセプトのもと、全国各地から内科、外科、放射線科、病理の医師が多数参加する人気の高い研究会で、近年は毎年開催されています。
 当教室からは、山田哲助教が「Dynamic Phase Indexing(DPI)による経静脈性2相造影CTを用いた肝動脈・門脈 血流の分離定量評価」という演題を発表しました。従来、静注造影CTでは困難と言われている動脈、門脈の分離独立評価を低被ばくの2相造影CTを用いたperfusion解析で可能にするという新たな試みでしたが、この度めでたく、優秀演題5題に送られる「板井悠二賞」を頂くことが出来ました。この受賞により多くの方々に興味を持っていただける内容だと改めて感じました。同じ教室員としてこの研究をさらに深めていきたいと思います。
 また、今回のシンポジウムのテーマは、当教室の角谷眞澄教授も司会を努めた「肝癌治療前後のイメージングによる効果予測」と「肝微小組織診断にイメージングはどこまで迫れるか」であり、国内最先端の研究をされている先生方による講演を聞くことが出来ました。肝癌に対する多彩な治療戦略を決定づける画像診断の重要性を再認識し、肝硬変の診断におけるエラストグラフィの現状、肝臓への脂肪や鉄沈着などの機能イメージングの新たな手法を知り、その進化の早さに驚かされるばかりでした。
 今回の研究会で得られた知識を今後の臨床・研究に活かしていきたいと思います。(小松大祐)
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