市民公開講座「なるほど(放射線診療)まるわかり教室」を開催しました
パネルディスカッションの様子   スタッフ全員集合
 2016年10月2日に、松本市のキッセイ文化ホールを会場に、市民公開講座「なるほど(放射線診療)まるわかり教室」を開催し、日常の医療における放射線医学の貢献を、市民にわかりやすく伝えました。
 今回の公開講座は地域の皆様に対して放射線診療への理解を深めていただくとことを目的とし、2017年4月に開催される第76回日本医学放射線学会総会に向けた企画の一環として行われたものです。放射線診療について、基礎、画像診断、看護、IVRおよび放射線治療の5つのテーマを設け、総会会長を務める角谷眞澄教授が司会進行役となり、各領域のエキスパトートが講師を務めました。
 講演タイトルと講師
 1:放射線診療ってなに?            丸の内病院診療技術部 平野浩志
 2:どこまでわかる?放射線診断         信州大学医学部画像医学教室 藤永康成
 3:安心できる放射線診療の流れと看護      信州大学医学部附属病院看護部 片岡秀樹
 4:教えて!IVR・血管内治療:生検から救命まで  信州大学医学附属病院放射線部 黒住昌弘
 5:教えて!放射線治療:がんを切らずに治す   信州大学医学附属病院放射線部 小岩井慶一郎
 講演後は講師がパネラーとなり、一般の方から事前にいただいた質問にお答えする形式でパネルディスカッションが行われました。「X線写真、CTおよびMRIなどの画像はどうしてカラー表示ではなく白黒表示なのか?」という疑問に対しては、「白黒で表される放射線検査の画像は、物体のX線透過性や水素原子など構造そのものの違いを表現している。画像診断ではその濃淡を病気の診断に利用しており、実は重要な情報を含んでいる。」という回答がなされるなど、講演前に寄せられた多数の質問に分かりやすい解説がなされていました。
 当日来場いただいた市民の方々も、頷きながら聞き入っていました。放射線科医として日常診療に携わっている私にとっても、新たな発見や細かな疑問を解決することができ、貴重な時間を経験することができました。(青沼宇倫)
※この企画の内容は、2016年11月8日に「レントゲンの日」を記念して信濃毎日新聞に掲載されたことを付記致します。
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