第42回甲信放射線医学研究会が、平成26年10月29日(土)に、長野県蓼科のホテルで開催されました。この会は山梨県と長野県の放射線科医が合同で行っている研究会で、年1回開催されますが今年は長野県の主催でした。 研究発表では、当教室からは酒井先生が「眼窩に発生したLymphoepithelial Carcinomaに対し化学放射線療法が奏功した一例」を発表しました。初めての企画である領域講習は「肝癌の診断と治療」がテーマで、当教室からは山田先生が「肝癌の画像診断」、山梨大学からは大西洋教授が「肝細胞癌の放射線治療」をそれぞれ講演され、肝癌診療について基本と最新の知識を整理することができました。
恒例の画像読影セッションでは、山梨県および長野県の施設からそれぞれ2題ずつ出題し、私は「70歳代女性 特記すべきものなし(解答:腸管アミロイドーシス)」の解答を担当しました。画像を丹念に読み込んで所見を取り、腸管の病態を理解し、鑑別を挙げ、絞り込んでいく過程でより深い知識を得ることができました。病型にまで迫った解答は大正解で、素晴らしい達成感を経験することができました。 また昨年に引き続き、今年も発表の際にユーモアを交えた自己紹介が行われ、時折会場が笑いに包まれていました。
夜は懇親会にて山梨県の放射線科医の方々と親睦を深めることができ、とても有意義な会となりました。 (雄山一樹)
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