平成28年5月14日、篠ノ井総合病院にて、第59回信州放射線談話会が開催されました。これは、長野県内の放射線科医が各施設での貴重な症例や研究成果等を発表する会で、年に2回開催されています。
演題発表は診断/IVRのセッションと放射線治療セッションの2つにわかれています。当教室から、私が「興味深いCT所見を呈した眼窩木片異物の1例」、轟圭介先生が「局所進行膵癌に対する呼吸停止下画像誘導放射線治療における脊髄PRV marginの検討」を発表しました。
演題発表後には、当教室の柳澤新先生によるミニレクチャー「核医学診療~現状と未来への展望~」がありました。核医学の基本的な知識から始まり、当教室における現状と今後について具体的でわかりやすい講義がなされ、診療に生かせる多くのことを学ぶことが出来ました。
参加者の投票による優秀演題には、長野市民病院の今井迅先生の「婦人科術後の難治性乳糜瘻に対して鼠径リンパ節穿刺によるリンパ管造影を施行した1例」、私の「興味深いCT所見を呈した眼窩木片異物の一例」、長野県立こども病院の古川智子先生の「胎児MRIが有用であった卵黄嚢静脈瘤の1例」、飯田市立病院研修医の橋上遣太先生の「ステロイドパルス療法後の症状増悪を契機に診断に至った脊髄硬膜動静脈瘻の1例」が選ばれました。
その後、親睦を深める目的で懇親会が催され、活発な情報交換が行われました。
今回の演題発表は多彩でどれもが興味深く、放射線医学の奥深さを感じさせるものでした。また、私個人としては、発表にあたって多くの方々に御指導していただき、その中で多くのことを学びました。非常に有意義な会であったと思います。(一戸記人)
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