第41回甲信放射線医学研究会が山梨県の八ヶ岳ロイヤルホテルで開催されました。これは山梨県と長野県の放射線科医が合同で毎年行っている研究会で、今年は70名を超える参加がありました。
前半は研究発表で、当教室からは深澤歩先生が「前立腺癌に対する密封小線源永久挿入療法後の下部尿路症状増悪因子」、鈴木健史先生が「頭頸部癌に対する超選択的持続動注化学療法における浅側頭動脈アプローチ法の工夫」を発表しました。
後半は画像読影セッションで、山梨県及び長野県の病院から3題ずつ出題がありました。当教室からは雄山一樹先生が「50歳代女性、左鼠径部痛」の一例について解答し、私も「70歳代女性、もの忘れ」の一例について出題させていただきました。いずれの研究演題も興味深く、画像読影の演題は知識や考え方を広げてくれるものでした。また、今年から「つかみ」としてユーモアを交えた自己紹介を行うこととなり、時折会場が笑いに包まれていました。最後に「内容」と「つかみ」に対して総合的に評価し、参加者全員がそれぞれ上位3名に投票し、集計の結果、1-3位が選ばれました。今回は、私、相澤病院の深松史聡先生、当教室の鈴木健史先生が入賞しました。
夜は八ヶ岳ロイヤルホテルで懇親会があり、山梨大学の方々と親睦を深めると共に、情報交換を行いました。
研究会を通して、知識や考えを整理すること、それをうまく伝えることの難しさをあらためて実感しました。この場を借りて、貴重な発表の機会をいただいたこと、多くの方にご指導いただいたことに深く御礼を申し上げます。今後、学んだことを日々に生かしていきたいと思います。(一戸記人)
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