RSNAとはRadiological Society of North America(北米放射線学会)の略で、毎年アメリカのシカゴで総会が開催されています。世界各国から放射線科医をはじめとした各分野のプロフェッショナルが6万人も集結する、放射線科関連では最大規模の学会です。
当教室の山田先生が、”Texture Analysis of Non-enhanced and Gadoxetate Disodium-enhanced
MR Images of the Liver: A Comparison with Histological Grade of Liver Fibrosis“
という題目を発表されるのに同行させて頂きました。国際学会に行くのは初めてでしたが、シカゴ大学への留学経験もお持ちの山田先生に面倒を見ていただき、学会を満喫することが出来ました。
山田先生のセッションはほぼ満員となっており、質疑応答も盛んに行われていました。堂々と英語で質問に答える山田先生に改めて尊敬の念を抱くとともに、日本は肝臓の研究が世界トップレベルであることを再認識しました。
アメリカの学会ですので、当然ながら講演は全て英語で行われます。英語はそこまで得意ではない私ですが、演者の先生方はみな要点を絞り図や表を駆使した分かり易い発表をされており、非常に参考になりました。
また学術発表の講演以外にも、企業による機器展示や、若手医師に対する教育講演としてリフレッシャーコースが多数用意されていました。私は心臓の公演を主に聞きましたが、心疾患のMRI評価はとても斬新で魅力的でした。これからの日常診療に役立てていきたいと思います。
シカゴは摩天楼が立ち並ぶ大都市ですが、東京をはじめとするアジアとは全く違い、とても落ち着いた雰囲気でした。文化の違いを肌で感じることができたのは私にとって非常に有意義でした。これからも精進を重ね、文化の垣根を越えた実力ある放射線科医になるべく邁進してゆくことをシカゴの街に誓います。(田端 克彦)
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