平成29年5月13日、諏訪赤十字病院放射線治療科の五味光太郎先生が当番世話人で、諏訪市内にて第61回信州放射線談話会が開催されました。本会は年2回、県内の放射線科医が集まり、各施設での貴重な症例や研究成果などを報告し交流を深める会です。
演題発表は放射線診断/IVRのセッションと放射線治療セッションの2部で構成されています。当教室からは、私が「術前塞栓を施行した喉頭パラガングリオーマの1例」、酒井克也先生が「前立腺癌に対する画像誘導下強度変調放射線治療後の晩期直腸出血」をそれぞれ発表しました。
最後に長野赤十字病院の佐々木茂先生によるミニレクチャー「各種ラジオアイソトープ内用療法の臨床適応について」が行われました。当院で行われている放射性ヨード内用療法の話から、普段の診療で目にすることのない珍しい核種の話まで、詳細にわかりやすく講演してくださいました。
その後の懇親会では参加者の投票による優秀演題賞が発表されました。優秀演題賞には、相澤病院の小口和浩先生の演題「骨吸収抑制薬関連顎骨壊死のFDG-PET/CT所見」、長野市民病院の今井迅先生の演題「アバスチン投与中に乳癌肺門転移に生じた肺動脈仮性動脈瘤に対して塞栓術を施行した1例」、伊那中央病院の篠田充功先生の演題「2011年度に伊那中央病院で放射線治療を行った患者予後の全例調査」が選ばれました。診断/IVR、治療とそれぞれ異なる分野でご活躍されている先生方の聴衆を惹きつける発表が、多くの先生方の支持を得たのではないかと思いました。
終了後の懇親会では他施設の先生方と交流を深めることができました。懇親会が終わった後にも、温泉を堪能し、夜が更けるまで他施設や大学の先生方と語り合うことができ、非常に有意義で楽しい会となりました。(野中智文)
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